老化に伴う消化器系の変化で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
高齢になると、腸管の筋力低下や神経伝達の遅延により、大腸の蠕動運動が低下し、便の輸送時間が延長するため、便秘になりやすくなります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。加齢とともに大腸の筋力が低下し、蠕動運動が鈍くなるため、便秘のリスクが高まります。
- 2. 加齢により膵臓の機能が低下し、膵液(特に消化酵素)の分泌量は減少する傾向にあります。正しくは:膵液の分泌量が減少する。選びやすい理由:消化能力を維持しようと分泌が増えるように錯覚するかもしれない。混同注意:他の臓器の代償機能と混同する。
- 3. 加齢により唾液腺の機能が低下し、唾液の分泌量は減少するのが一般的です。これにより口腔乾燥や嚥下困難が起こりやすくなります。正しくは:唾液の分泌量が減少する。選びやすい理由:口腔内の問題から唾液分泌が増えることを期待するかもしれない。混同注意:若年層の正常な唾液分泌量と混同する。
- 4. 加齢により胃粘膜は萎縮する傾向があり、胃酸分泌能の低下や消化機能の低下につながります。肥厚することは通常ありません。正しくは:胃粘膜が萎縮する。選びやすい理由:炎症により粘膜が肥厚する病態と混同するかもしれない。混同注意:胃炎や胃潰瘍など病的な変化と加齢による生理的変化を混同する。
国試ポイント
高齢者の生理的変化、特に消化器系の加齢に伴う変化に関する基本的な知識を問う問題です。各臓器の機能が加齢によりどのように変化するかを理解しているかが重要です。
混同注意
加齢による生理的変化と、病的な変化を混同しやすい。また、各臓器の機能低下が、直感に反して「増加」と誤解されることがあります。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、消化器系以外の呼吸器、循環器、泌尿器、神経系など、他臓器の加齢に伴う生理的変化についても問われる可能性が高いです。また、それぞれの変化が日常生活に与える影響や、それに対する看護介入についても確認すると良いでしょう。
関連知識
唾液分泌量の減少(口腔乾燥)、胃酸分泌量の減少、膵液分泌量の減少、肝機能の低下、腸管免疫機能の低下、嚥下機能の低下なども加齢に伴う消化器系の変化として重要です。