看護手順の目的で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
看護手順の主な目的は、看護ケアの標準化を図り、医療安全の確保、質の均一化、そして結果的にケアの品質を維持・向上させることです。手順を遵守することで、個々の看護師のスキルや経験に左右されず、常に一定水準以上のケアが提供されるようになります。
選択肢ごとの解説
- 1. 看護手順は、ケアの具体的な実施方法を定めますが、個別の患者におけるケアの優先順位は、患者の状態や緊急性に応じて看護師が判断するものです。手順自体が優先順位を決定するわけではありません。正しくは:ケアの具体的な実施方法を定めますが、個別の患者におけるケアの優先順位は、患者の状態や緊急性に応じて看護師が判断するものです。選びやすい理由:看護手順があることで、ある程度の優先順位付けの目安にはなるが、決定権は看護師にある。混同注意:業務の標準化と優先順位の判断を混同しやすい。
- 2. 看護手順は、標準的なケアの実施方法を示し、医療安全や質の均一化を図るものです。個別的な看護は、標準的な手順を踏まえた上で、患者個々の状態やニーズに合わせて調整・応用されるべきものであり、手順そのものが「個別的な看護を促進する」直接的な目的ではありません。むしろ、標準化を通じて、個別ケアの土台を築きます。正しくは:看護手順は標準的なケアの実施方法を示し、個別的な看護は手順を踏まえて個々の患者の状態やニーズに合わせて調整されます。選びやすい理由:手順を学ぶことで、個別ケアに応用できると考えるかもしれないが、手順自体は標準化が目的。混同注意:標準化と個別化のバランスを理解していないと誤解しやすい。
- 3. 看護手順は業務の効率化に寄与する側面もありますが、その主たる目的は質の確保と安全性の向上です。手順を遵守することで、かえって手間が増える場合もありますが、それは患者安全のためには不可欠な労力です。正しくは:看護手順は業務の効率化に寄与する側面もありますが、その主たる目的は看護ケアの質の確保と安全性の向上です。選びやすい理由:手順があることで、作業がルーティン化し、結果的に業務負担が軽減されると考えるかもしれない。混同注意:効率化と業務負担軽減を同一視しやすい。質の維持が優先されることを理解していないと間違う。
- 4. 正解。看護手順は、標準的なケアの実施方法や評価基準を明確にすることで、誰が実施しても一定以上の質の看護が提供されるようにし、看護ケアの品質を均一に保ち、安全性を確保することを主な目的としています。正しくは:この選択肢は正しい記述です。選びやすい理由:迷う要素は少ないが、他の選択肢が部分的に正しいように見えてしまうと混乱する。混同注意:看護手順の最も根本的な目的を理解しているかが問われる。
国試ポイント
看護手順の意義と目的について正確に理解しているかが問われます。特に、標準化が「質の維持・向上」に繋がるという点を押さえることが重要です。個別化や効率化は副次的な側面であり、主目的ではありません。
混同注意
看護手順が個別的看護を妨げるという誤解や、単に業務を効率化するためのものだという誤解が生じやすい。
次に同じ論点が出たら
看護手順が守られなかった場合の患者への影響や、手順改訂のプロセス、多職種連携における手順の役割など。
関連知識
医療安全、標準看護計画、クリティカルパス、エビデンスに基づいた看護(EBN)