下部尿路症状のうち蓄尿症状はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
尿失禁は、蓄えられた尿が不随意に漏出する状態であり、膀胱の蓄尿機能障害によって生じるため、蓄尿期症状に該当します。尿意切迫感は、突然起こる我慢できないような強い尿意で、これも膀胱が尿を十分に蓄えられないことに起因する蓄尿期の症状です。これらは膀胱が尿を貯留している段階で現れる症状群です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。尿失禁は、尿を貯めている段階で意図せず尿が漏れる症状であり、膀胱の蓄尿機能の異常を示すため、蓄尿期症状に該当します。選びやすい理由:尿が排出される現象であるため排尿期症状と誤解する可能性があるが、不随意な排出であり蓄尿障害が本質である。混同注意:排尿期症状
- 2. 残尿感は、排尿後に膀胱に尿が残っているような感覚を指し、排尿後症状に分類されます。蓄尿期に生じる症状ではありません。正しくは:残尿感は排尿後症状である。選びやすい理由:尿が膀胱に存在する感覚であるため、蓄尿と関連すると思われがち。混同注意:蓄尿期症状、排尿期症状
- 3. 腹圧排尿は、腹部に力を入れて尿を出す排尿方法であり、尿を排出する段階で生じる症状のため、排尿期症状に該当します。蓄尿期症状ではありません。正しくは:腹圧排尿は排尿期症状である。選びやすい理由:排尿困難と関連するため、下部尿路症状の一部としては認識されやすい。混同注意:蓄尿期症状
- 4. 尿線途絶は、排尿中に尿の流れが中断する現象であり、尿を排出する段階で生じる症状のため、排尿期症状に該当します。蓄尿期症状ではありません。正しくは:尿線途絶は排尿期症状である。選びやすい理由:排尿障害の症状であり、下部尿路症状の一部として認識されやすい。混同注意:蓄尿期症状
- 5. 正解。尿意切迫感は、突発的に起こる我慢困難な強い尿意であり、膀胱に尿が貯まっている段階で生じる症状であるため、蓄尿期症状に該当します。選びやすい理由:強い尿意は排尿直前にも感じるため、排尿期と関連すると誤解されることがある。混同注意:排尿期症状
国試ポイント
下部尿路症状を蓄尿期症状、排尿期症状、排尿後症状に分類して理解すること。特に、それぞれの症状がどのような病態生理と関連しているかを覚えることが重要です。
混同注意
蓄尿期症状と排尿期症状、排尿後症状の分類が混同しやすい。蓄尿期は膀胱が尿を貯めている段階で生じる症状、排尿期は尿を排出している段階で生じる症状、排尿後症状は排尿直後に感じる症状と区別する。
次に同じ論点が出たら
下部尿路症状の分類問題が出た場合、各症状が「尿を貯めている時」「尿を出している時」「尿を出し終わった直後」のどのフェーズで出現するかを判断基準とします。
関連知識
下部尿路症状はLUTS(Lower Urinary Tract Symptoms)と呼ばれ、男性では前立腺肥大症、女性では過活動膀胱や骨盤臓器脱など、様々な疾患と関連します。LUTSの問診票(IPSSなど)の項目も確認しておくと良いでしょう。