妊娠の成立の機序で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・3番
解説
排卵後の卵子は卵管采の働きによって卵管に取り込まれ、そこで精子との受精を待ちます。受精は精子と卵子の核が融合するプロセスであり、これが新しい生命の始まりとなります。
選択肢ごとの解説
- 1. 卵子が排出されるのは、成熟した『グラーフ卵胞』からであり、原始卵胞ではありません。原始卵胞は未成熟な卵胞です。正しくは:グラーフ卵胞から卵子が排出される。選びやすい理由:卵胞から卵子が排出されるという大まかな流れは正しいですが、原始卵胞という具体的な段階が誤りです。混同注意:卵胞の種類とその成熟段階を混同しやすいです。
- 2. 正解。排卵された卵子は、卵管の先端にある卵管采の繊毛運動によって、卵管内にスムーズに取り込まれます。これは受精のための重要な過程です。正しくは:正しい記述です。選びやすい理由:特になし。生殖生理学の基本的な知識です。混同注意:卵管采の役割について理解が曖昧だと迷う可能性があります。
- 3. 正解。受精とは、精子と卵子の核が融合し、新しい個体の発生が始まる現象を指します。これは妊娠成立の核心的なステップです。正しくは:正しい記述です。選びやすい理由:特になし。生殖生理学の基本的な定義です。混同注意:受精の定義について曖昧な理解がある場合に迷う可能性があります。
- 4. 受精卵(接合子)は、卵管内で細胞分裂を繰り返し、桑実胚を経て胚盤胞へと変化します。子宮に到達した時点で、すでに胚盤胞期になっています。細胞期とは、受精卵が卵管内で分裂を開始してから子宮へ移動するまでの段階を指し、子宮内で細胞期になるわけではありません。正しくは:受精卵は卵管内で細胞分裂し、胚盤胞となり子宮内膜に着床する。選びやすい理由:受精卵が細胞分裂を繰り返すことは正しいですが、その場所が『子宮内』という点が誤りです。混同注意:受精卵の発生段階と移動する場所(卵管内 vs 子宮内)を混同しやすいです。
- 5. 着床は受精(排卵)後6〜7日ころに始まります。排卵後3日目ではまだ受精卵は卵管内を移動しています。正しくは:着床は排卵後6~10日目頃に起こる。混同注意:着床時期について、特定の日付ではなく期間として理解しているかどうかが問われます。
国試ポイント
妊娠の成立における主要な段階と、それぞれの生理学的メカニズムを正確に理解しているかが問われる問題です。特に、卵子の排出、卵管への取り込み、受精の定義、受精卵の発生と移動、着床時期について、場所や時期を正確に把握することが重要です。
混同注意
卵胞の種類(原始卵胞、グラーフ卵胞)、受精卵の発生段階(桑実胚、胚盤胞)とその場所(卵管、子宮)、着床時期の具体的な日数と期間の幅。
次に同じ論点が出たら
この問題が解ければ、受精から着床までの基本的な流れは理解できています。さらに、受精卵の分割や分化の具体的な段階、および各段階で働くホルモンについても学習を深めると良いでしょう。
関連知識
女性生殖器の解剖生理、月経周期、排卵のメカニズム、ホルモン調節、妊娠初期の生理変化。