胃底腺の主細胞の分泌物に由来するタンパク分解酵素はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
胃底腺の主細胞は、ペプシノーゲンを分泌します。ペプシノーゲンは胃酸(塩酸)の作用で活性型のペプシンとなり、胃内でタンパク質の消化を開始します。
選択肢ごとの解説
- 1. アミラーゼは唾液腺や膵臓から分泌され、主にデンプンを分解する酵素です。タンパク質の分解には関与しません。正しくは:アミラーゼはデンプン分解酵素である。選びやすい理由:消化酵素という点では共通するが、分解対象が異なる。混同注意:他の消化酵素との混同。アミラーゼは糖質分解酵素。
- 2. キモトリプシンは膵臓から分泌されるタンパク質分解酵素ですが、胃底腺の主細胞からの分泌ではありません。正しくは:キモトリプシンは膵臓から分泌されるタンパク質分解酵素である。選びやすい理由:タンパク質分解酵素であるため、正答と誤認しやすい。混同注意:分泌される臓器と細胞の区別が曖昧になっている。
- 3. トリプシンも膵臓から分泌されるタンパク質分解酵素であり、胃底腺の主細胞からの分泌ではありません。正しくは:トリプシンは膵臓から分泌されるタンパク質分解酵素である。選びやすい理由:タンパク質分解酵素であるため、正答と誤認しやすい。混同注意:分泌される臓器と細胞の区別が曖昧になっている。
- 4. 正解。胃底腺の主細胞からはペプシノーゲンが分泌され、胃酸によって活性化されてペプシンとなります。ペプシンは胃の中でタンパク質を分解する主要な酵素です。
- 5. リパーゼは脂肪を分解する酵素であり、胃底腺の主細胞から分泌されるわけではなく、またタンパク質の分解には関与しません。胃液にもリパーゼは含まれますが、主細胞の主要な分泌物ではなく、また消化対象が異なります。正しくは:リパーゼは脂肪分解酵素であり、タンパク質分解酵素ではない。選びやすい理由:消化酵素という点では共通するが、分解対象が異なる。混同注意:他の消化酵素との混同。リパーゼは脂質分解酵素。
国試ポイント
消化酵素の種類、分泌臓器、および各酵素の基質(分解対象)を正確に理解しているかが問われる問題です。特に、胃の消化酵素と膵臓の消化酵素の区別が重要となります。
混同注意
消化酵素の名称と、その酵素が作用する主な栄養素(糖質、タンパク質、脂質)の組み合わせ、および分泌される臓器・細胞が混同されやすい。特にタンパク質分解酵素は複数存在するため、どの部位から分泌されるかまで正確に覚える必要がある。
次に同じ論点が出たら
同様の問題では、他の消化腺(例:膵臓)から分泌される酵素の種類と機能、あるいは同じ胃腺でも傍細胞や粘液頸細胞が分泌する物質について問われる可能性があるため、関連知識も確認しておくことが重要です。
関連知識
胃液に含まれる他の成分(塩酸、内因子など)の役割、および各消化器官における消化過程の全体像。膵液に含まれる主要な消化酵素とその作用。