病室環境に適した照度はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
病室の一般的な照度は、患者の安静や安眠を妨げない範囲で設定されるべきであり、100〜200ルクスが適切とされています。これは、休息を促し、かつ転倒などの危険を避けるための最低限の視認性を確保するバランスの取れた明るさです。過度な明るさは、概日リズムの乱れや不快感を引き起こす可能性があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。病室の一般的な照度は、患者さんの安眠や安静を妨げず、かつ日常生活動作に支障のない範囲で設定されます。特に、夜間や休息時にはこの範囲が推奨され、過度な明るさは避けるべきです。正しくは:適切です。選びやすい理由:他の選択肢は明るすぎる。混同注意:作業を行う場所の照度と混同しないようにする。
- 2. 300〜400ルクスは、一般の執務室や教室など、作業や学習を主な目的とする場所で推奨される照度です。病室では、日中の一部や特定の作業時を除き、通常は過剰な明るさと考えられます。正しくは:この照度は、病室の一般的な環境としては明るすぎる可能性があります。より低く設定するのが適切です。選びやすい理由:日中の病室としては明るさが足りないと感じる場合がある。混同注意:病室の日中と夜間、あるいは一般のオフィス環境の照度を混同する可能性がある。
- 3. 500〜600ルクスは、精密な作業を行う場所や、詳細な読書・書き物に適した高い照度です。病室で常にこの明るさを維持すると、患者さんの休息や安眠が著しく妨げられる可能性があり、不適切です。正しくは:この照度は、病室で継続的に設定するには非常に明るすぎます。一般的な病室環境には不向きです。選びやすい理由:読書や書き物をする際にこれくらいの明るさを好む人もいるかもしれない。混同注意:手術室や処置室など、特殊な医療環境の照度と混同する可能性がある。
- 4. 700〜800ルクスは、非常に高い照度であり、専門的な作業環境や店舗のディスプレイなどに用いられるレベルです。病室でこの明るさは、患者さんに強い刺激を与え、心身の安静を著しく損ねるため、全く適していません。正しくは:この照度は、病室環境には全く適していません。患者さんの休息や回復を著しく阻害します。選びやすい理由:明るい方が良いという感覚に惑わされる。混同注意:商業施設や特殊な作業場の照度と混同する可能性がある。
国試ポイント
病室の環境整備における適切な照度について問う問題です。患者の安楽と安全を両立させるための基本的な知識が求められます。特に、休息を妨げない明るさの基準を理解しているかが重要です。
混同注意
一般事務室や学校の教室など、作業を主とする場所の照度基準と混同しやすい点に注意が必要です。病室は「療養」が目的であるため、他の場所とは異なる基準が適用されます。
次に同じ論点が出たら
この問題で正解できた場合、次は、病室における他の環境因子(室温、湿度、騒音など)の適切な基準についても確認し、患者の安楽を支える環境整備の全体像を理解できているかを確認すると良いでしょう。また、新生児室やICUなど、特殊な病室の環境基準についても学習を広げることが推奨されます。
関連知識
病室の照度だけでなく、室温(22〜26℃)、湿度(50〜60%)、騒音(40dB以下)など、他の環境要素についても関連知識として押さえておくことが重要です。これらの環境要因は、患者の回復に大きく影響します。