検査の目的と採尿方法の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
細菌を特定するための尿検査では、尿道口の常在菌の混入を避けるため、排尿の途中の部分を採取する中間尿が最も適しています。これにより、膀胱や腎盂からの真の感染を示す細菌を検出しやすくなります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。尿路感染症の原因菌を特定する場合、尿道口付近の常在菌による混入を防ぐため、排尿開始後の途中部分の尿を採取する中間尿が適切です。正しくは:正しい組み合わせです。選びやすい理由:他の採尿方法と混同する可能性がありますが、細菌検査では中間尿が最も一般的で信頼性が高いです。混同注意:随時尿や導尿と混同しやすいですが、それぞれ目的が異なります。
- 2. 腎機能の評価には、尿量や特定の物質の排泄量を正確に測定するために24時間蓄尿が用いられることが多いです。杯分尿という採尿方法は一般的ではありません。正しくは:腎機能の評価24時間蓄尿選びやすい理由:腎機能評価に尿を用いることは正しいですが、その具体的な採尿方法が誤りです。混同注意:『杯分尿』という言葉自体が誤解を生みやすいです。腎機能評価で使うのは『24時間蓄尿』です。
- 3. 肝機能の評価は、主に血液検査(AST、ALT、ビリルビンなど)で行われます。尿検査で肝機能を直接的に評価することは一般的ではありません。正しくは:肝機能の評価血液検査選びやすい理由:24時間尿は腎機能や代謝系の評価に使われることがありますが、肝機能評価には不適切です。混同注意:腎機能と肝機能の評価項目を混同しがちです。肝機能評価は血液が主であり、尿検査は補完的な情報を提供することはあっても主たる評価方法ではありません。
- 4. 尿道の病変(炎症や出血など)を推定する場合、最初の排尿部分(初尿)に病変由来の細胞や成分が多く含まれるため、初尿が適しています。早朝尿は、蓄積された尿中の成分を濃縮して観察する際に有用ですが、尿道の病変推定には初尿がより適切です。正しくは:尿道の病変の推定初尿選びやすい理由:早朝尿は特定の成分が濃縮されているため、何らかの病変発見に役立つと勘違いしやすいですが、尿道病変には初尿が診断価値が高いです。混同注意:早朝尿は一般的に尿沈渣や尿蛋白の検査に用いられますが、尿道の病変の局在診断には初尿が重要です。
国試ポイント
尿検査の種類と、それぞれの採尿方法・目的を正確に理解しているかが問われる問題です。特に、中間尿、早朝尿、24時間蓄尿の目的を把握しておくことが重要です。
混同注意
各採尿方法の目的を混同しやすいです。例えば、「早朝尿は腎機能評価」や「24時間尿は肝機能評価」といった誤った組み合わせをしやすい点に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
この知識を応用し、患者さんの具体的な症状や疑われる疾患に対して、最も適切な採尿方法を判断できるようになる必要があります。
関連知識
尿検査の種類(一般尿検査、尿沈渣検査、尿細菌培養検査など)、それぞれの検査で検出される主な項目と、それらが示す疾患について学習すると良いでしょう。また、クリーン・キャッチ法(中間尿の採り方)の手順も理解しておくことが望ましいです。