滅菌物の取り扱いで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
鑷子などの把持器具は、先端が開いた状態で滅菌されると、滅菌が不完全になるリスクがあるため、必ず先端を閉じた状態で滅菌され、その状態を維持したまま取り扱うのが原則です。これは滅菌の確実性を保証し、かつ開封時の汚染リスクを低減するためです。
選択肢ごとの解説
- 1. 鉗子の先端を高く保つ必要性は低い。むしろ、無意識のうちに不潔になるリスクがあるため、適切な滅菌野で管理すべき。正しくは:鉗子の先端は滅菌野から外れないよう、清潔に保つ。選びやすい理由:清潔操作の基本として、不潔域に触れないようにという意識から、高い位置が安全だと誤解しやすい。混同注意:清潔野と不潔野の区別、重力による汚染の考え方(液体が下に垂れるなど)と混同しやすい。
- 2. 正解。鑷子や鉗子などの把持器具は、先端が開いた状態で滅菌されていると、先端の内側まで確実に滅菌されているか判断しにくくなる。そのため、完全に閉じている状態で滅菌し、その状態を保って取り出すことが、滅菌の完全性を保証する上で重要である。また、取り出す際に先端が開いていると、周囲に触れて汚染するリスクも高まる。
- 3. ハサミを使用すると、ハサミ自体が不潔である可能性があり、また開封時に内容物に触れて汚染するリスクがある。滅菌パックは通常、手で簡単に剥がせるように設計されている。正しくは:滅菌パックは、内容物を汚染しないよう、手でシール部分を剥がして開封する。選びやすい理由:きれいに開けるため、またはしっかり密封されている場合にハサミを使いたくなる心理がある。混同注意:通常の包装開封と滅菌操作を混同しやすい。開封時の物品の清潔保持の重要性を見落としやすい。
- 4. 滅菌包みの外側は不潔であり、内側が清潔である。布の内側の端を直接手でつまむと、手の部分が内側に触れてしまい、汚染する可能性がある。外側の端を持ち、内側には触れないように開くのが原則。正しくは:滅菌包みは、包みの外側の端をつまんで開き、内側に手が触れないようにする。選びやすい理由:包みを開くという動作から、中の物に触れることを想像し、内側を持つのが自然だと感じやすい。混同注意:滅菌包みの清潔面と不潔面の区別。無菌操作における手の動きの原則(清潔野に不潔なものを入れない)と混同しやすい。
国試ポイント
滅菌物品の取り扱いにおける基本的な無菌操作の知識、特に器具の滅菌状態の維持と開封時の汚染防止に関する理解が問われています。
混同注意
滅菌と消毒の違い、清潔操作の具体的な手順、特に器具の取り扱いや包装の開封方法における細かい注意点が混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、他の滅菌物品(針、ガーゼなど)の取り扱い方や、滅菌物の保管方法、有効期限の確認方法なども確認すべきです。
関連知識
滅菌の定義と種類(高圧蒸気滅菌、EOG滅菌など)、無菌操作の基本原則(清潔野の維持、不潔なものと清潔なものの区別)、医療器具の管理と再処理のガイドライン。