陰部洗浄に使用する湯の温度で最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
陰部洗浄で使用する湯の温度は、利用者の皮膚への刺激を最小限にしつつ、温かく快適に感じられ、適切な洗浄効果が得られるように設定する必要があります。38〜39℃は体温よりやや高めで、一般的に温かく心地よいと感じられる温度であり、デリケートな外陰部の皮膚にも優しく、清潔操作として適切です。熱すぎるとやけどのリスクがあり、冷たすぎると不快感を与え、体を冷やす原因となります。
選択肢ごとの解説
- 1. この温度は体温よりもかなり低く、冷たく感じられ、利用者に不快感を与えたり、体を冷やしたりする可能性があります。正しくは:陰部洗浄に適した温度は体温より少し高めの38~40℃程度です。選びやすい理由:特になし。一般的な湯温としては冷たい。混同注意:特に他のケアでの温度と混同することはないが、冷たい水が不快感を与えることを知らない場合。
- 2. この温度は体温に近いかやや低い程度であり、外陰部を洗浄するには少しぬるいと感じられ、清潔感を十分に得られない可能性があります。特に冬場は冷たく感じることもあります。正しくは:陰部洗浄に適した温度は体温より少し高めの38~40℃程度です。選びやすい理由:肌に優しいと感じる人もいるかもしれないが、洗浄効果と快適性を考えると不適切。混同注意:特に他のケアでの温度と混同することはないが、体温に近い温度が良いと誤解する可能性。
- 3. 正解。この温度は体温よりやや高めで、温かく快適に感じられ、皮膚への刺激が少なく、かつ十分な洗浄効果が得られるため、陰部洗浄に最も適しています。体が冷えるのを防ぎ、リラックス効果も期待できます。正しくは:正しい選択肢です。選びやすい理由:正しい選択肢なので迷う要素は少ない。
- 4. この温度は体温よりかなり高く、デリケートな外陰部の皮膚には熱すぎて、やけどや刺激を引き起こす危険性があります。特に皮膚が脆弱な患者や高齢者には不適切です。正しくは:陰部洗浄に適した温度は体温より少し高めの38~40℃程度です。選びやすい理由:入浴時のお湯の温度として好む人もいるため、清潔感が得られやすいと誤解する可能性。混同注意:全身浴槽の温度や足浴の温度と混同しやすい。足浴や全身浴ではもう少し高い温度が許容される場合があるが、陰部は特にデリケートである。
国試ポイント
看護ケアにおける基本的な知識、特に清潔ケアにおける適切な物品の選択と使用方法について問われています。患者の快適性と安全性を考慮した実践能力が評価されます。デリケートな部位のケアにおける温度管理の重要性を理解しているかがポイントです。
混同注意
全身浴の湯温(一般的に38~42℃、ただし陰部より広範囲で皮膚が強い)、足浴の湯温(40~42℃程度が一般的だが、足は陰部より皮膚が厚い)。部位による皮膚の感受性の違いを理解していないと混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、特定のケアを行う際の『物品の温度』『濃度』『手技』など、具体的な実践に関する数値を問う問題に注意する。特に、対象者の快適性・安全性(例:火傷、体温低下、刺激など)に直結する項目が問われやすい。デリケートな部位や皮膚が脆弱な対象者への配慮がポイントとなる。
関連知識
・身体各部位の皮膚の厚さや感受性の違い ・温罨法や冷罨法における適切な温度設定とその生理的影響 ・高齢者や乳幼児、皮膚疾患のある患者の皮膚特性とケアの注意点 ・感染予防の観点からの清潔ケアの実施方法