中心静脈栄養法を受けている患者の看護について適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
中心静脈カテーテルは、抜去や迷入のリスクがあるため、カテーテルの固定位置(目盛りの位置など)を毎日確認し、異常の早期発見に努めることが重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. カテーテル刺入部は感染徴候の早期発見のために観察しやすい状態に保つべきです。見えないように覆うと、発赤、腫脹、疼痛、滲出液などの異常を見逃す可能性があります。正しくは:カテーテル挿入部は、清潔に保ちつつも、感染徴候の有無を確認できるよう観察可能な状態を維持する。選びやすい理由:清潔を保つために完全に覆うことが良いと誤解される可能性がある。混同注意:ドレッシング材で覆うことと、観察不能にするほどの覆い方を混同する。
- 2. カテーテル刺入部の消毒は、ガイドラインに従い、ドレッシング材交換時など、必要に応じて行われます。毎日定期的に行うと、皮膚を刺激し、常在菌叢を乱す可能性があります。正しくは:カテーテル挿入部の消毒は、ドレッシング材交換時など、感染管理のプロトコルに従って実施する。選びやすい理由:感染予防のためには頻繁な消毒が良いと誤解されることがある。混同注意:消毒の重要性は理解しているが、その頻度やタイミングについて誤解する。
- 3. 正解。カテーテルの固定位置の確認は、カテーテルが抜ける、あるいは深く入りすぎるなどの事故を防ぐために非常に重要です。特に中心静脈カテーテルは、先端の位置が循環動態に影響を与えるため、毎日確認し、異常があれば医師に報告する必要があります。正しくは:この記述は適切です。選びやすい理由:特になし。中心静脈カテーテルの安全管理の基本。
- 4. 中心静脈カテーテル挿入中の感染予防のために、予防的な抗菌薬の全身投与は推奨されません。不必要な抗菌薬の使用は、薬剤耐性菌の出現を招くリスクがあります。感染の徴候が見られた場合にのみ、適切な抗菌薬が選択されます。正しくは:感染が疑われる場合や、医師の指示がある場合にのみ抗菌薬を投与する。選びやすい理由:中心静脈カテーテルは感染リスクが高いので、抗菌薬で予防した方が良いと考える可能性がある。混同注意:感染予防策としての抗菌薬の役割と、耐性菌出現のリスクを混同する。
国試ポイント
中心静脈栄養管理におけるカテーテル管理の基本と感染予防策、薬剤管理について問われています。特に、カテーテル刺入部の観察、固定、消毒、および予防的抗菌薬投与の必要性に関する知識が求められます。
混同注意
各選択肢が「感染予防」というキーワードに関連しているため、一見するとすべてが正しく見える可能性があります。しかし、その手段や頻度が適切であるかどうかがポイントとなります。
次に同じ論点が出たら
中心静脈カテーテル挿入中の患者において、発熱がみられた場合の初期対応として最も適切なものはどれか、といった問題につながる可能性があります。
関連知識
中心静脈カテーテル挿入部位の選択、ドレッシング材の管理、輸液ポンプの操作、中心静脈圧の測定、合併症(感染、気胸、血管損傷、血栓症)とその対策。