最も順応しにくいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
痛覚は、生体が危機を回避するために重要な警告信号であり、他の感覚のように刺激が持続しても順応して感じ方が鈍くなることはほとんどありません。もし痛覚が順応して感じなくなってしまうと、身体の損傷や病気の悪化を見過ごすリスクが高まります。
選択肢ごとの解説
- 1. 視覚は特定の刺激(例:暗順応、明るい場所から暗い場所への適応)に対して順応します。正しくは:視覚は順応する感覚の一つです。選びやすい理由:視覚は重要な感覚なので、順応しないと考えがちですが、実際には光の明るさなどに対して順応します。混同注意:他の一般的な感覚が順応することと、痛覚の特殊性との区別。
- 2. 嗅覚は非常に順応しやすい感覚です。例えば、特定の匂いのある部屋にいると、しばらくするとその匂いを感じにくくなります。正しくは:嗅覚は順応しやすい感覚です。選びやすい理由:匂いは常に意識されると思われがちですが、実際は順応が顕著です。混同注意:嗅覚が強く感じる印象と、実際には順応しやすいという事実との混同。
- 3. 味覚も順応性があります。例えば、特定の味のものを食べ続けていると、その味の感じ方が鈍くなることがあります。正しくは:味覚は順応する感覚です。選びやすい理由:食事中に味を感じ続けるため、順応しないと誤解されることがあります。混同注意:味覚の持続性と、順応のメカニズムの混同。
- 4. 触覚は順応性が高い感覚です。衣服を着ている感覚や時計をはめている感覚など、一定の刺激はすぐに意識されなくなります。正しくは:触覚は順応しやすい感覚です。選びやすい理由:常に何かには触れているため、順応しないと誤解されることがあります。混同注意:持続的な触覚と、感覚順応による意識の消失との混同。
- 5. 正解。痛覚は身体の異常を知らせる警告信号であり、生命維持のために順応しにくい(または順応しない)特性を持っています。痛みが続いても、その感じ方が鈍くなることは基本的にありません。
国試ポイント
感覚の順応性に関する知識、特に痛覚の特殊性について問われています。痛覚が生体防御のために順応しにくいという基本的な生理機能を理解しているかが重要です。
混同注意
視覚、嗅覚、味覚、触覚といった一般的な感覚は、刺激が持続すると順応して感じ方が鈍くなるという特性を持つため、これらの感覚と痛覚の順応性の違いを混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合は、痛みのアセスメント、痛みの種類と伝達経路、痛みの緩和方法など、痛覚に関連する看護介入や生理学的知識が問われる可能性があります。
関連知識
感覚順応(適応)のメカニズム、各感覚器の特性、生体防御機能としての痛みの役割、痛みの種類(表在痛、深部痛、内臓痛など)。