新生児の呼吸窮迫症候群〈RDS〉で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
新生児呼吸窮迫症候群(RDS)は、主に早産児に発生する重篤な呼吸障害で、肺の成熟度が不十分なために肺サーファクタントの産生が不足することが根本的な原因です。肺サーファクタントは肺胞の虚脱を防ぎ、肺を適切に膨らませるために不可欠な物質です。この欠乏により、肺胞が十分に開かず、ガス交換が困難になります。症状は通常、出生直後から数時間以内に現れ、頻呼吸、陥没呼吸、呻吟などがみられます。
選択肢ごとの解説
- 1. RDSでは、肺の機能不全を補うために呼吸回数が増加します(頻呼吸)。正しくは:呼吸の回数が多くなる(頻呼吸)のが特徴です。選びやすい理由:呼吸窮迫という言葉から、呼吸がうまくできずに止まってしまうイメージを持つかもしれませんが、最初は代償的に呼吸数が増えます。混同注意:呼吸停止や徐呼吸は重症化した場合に見られる症状であり、初期のRDSとは異なります。
- 2. RDSは肺の未熟性が原因であるため、特に早産児に発症しやすい疾患です。正しくは:早産児に多く見られます。選びやすい理由:新生児の疾患全般で、過期産児に特有の疾患も存在するため、誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:過期産児は胎便吸引症候群のリスクが高まるなど、早産児とは異なるリスクを抱えます。
- 3. RDSは出生直後、または数時間以内に症状が出現することがほとんどです。正しくは:誕生直後または数時間以内に症状が現れます。選びやすい理由:新生児の病気の中には、生後数日経ってから顕在化するものもあるため、この選択肢を選びがちです。混同注意:新生児黄疸などは生後2〜3日頃から出現することが多いため、混同する可能性があります。
- 4. 正解。肺サーファクタントは肺胞の表面張力を低下させ、肺胞の虚脱を防ぐ役割があります。早産児ではこの物質の産生が未熟なため、RDSを発症します。正しくは:正しい選択肢です。選びやすい理由:RDSの直接的な原因を問う問題として、この知識は非常に重要です。混同注意:肺の構造や機能に関する基本的な知識と関連しています。
国試ポイント
新生児呼吸窮迫症候群(RDS)の原因、症状、発症時期、リスク因子(特に早産)に関する基本的な知識が問われています。特に、肺サーファクタントの役割とRDSとの関連は頻出のポイントです。
混同注意
新生児一過性多呼吸や胎便吸引症候群など、他の新生児呼吸障害との鑑別や、それぞれの特徴を混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、RDSの症状(頻呼吸、陥没呼吸、チアノーゼ、呻吟など)、診断方法、治療介入(サーファクタント補充、人工換気など)、予防策(ステロイド投与)について問われる可能性があります。
関連知識
肺サーファクタントの構成成分と機能、ステロイドによる出生前予防、人工呼吸管理、NO吸入療法、サーファクタント補充療法などの治療法、および未熟児の管理全般。