学校感染症の出席停止基準で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
水痘(varicella)の出席停止基準は、学校保健安全法施行規則によって「全ての発疹が痂皮化するまで」と定められています。これは、水痘の感染力が発疹の痂皮化とともに低下するため、学校内での感染拡大を防ぐ上で重要な基準となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 麻しんの出席停止期間は、解熱した後3日を経過するまでと定められています。解熱するまででは不十分です。正しくは:麻しん(measles)は、解熱した後3日を経過するまで。選びやすい理由:発熱は症状の一つであり、解熱すれば感染性は低いと誤解しがち。混同注意:他の感染症と期間を混同しやすい。
- 2. 伝染性紅斑は、感染力が紅斑出現時にはほとんどなく、通常は出席停止の対象とはなりません。紅斑が消失するまでという基準は存在しません。正しくは:伝染性紅斑(erythema infectiosum)は、一般的に出席停止の必要はありません。選びやすい理由:紅斑が目立つ症状であるため、それが消えるまでが基準だと考えやすい。混同注意:見た目の症状と感染期間の関連を誤解しやすい。
- 3. 正解。水痘の出席停止期間は、全ての発疹が痂皮化するまでと学校保健安全法施行規則で明確に定められています。これにより感染拡大を防ぎます。正しくは:この選択肢は正しい。選びやすい理由:発疹の数が多いと判断が難しいことがある。混同注意:痂皮化の定義や判断基準に迷うことがある。
- 4. 流行性耳下腺炎の出席停止期間は、耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫脹が始まった後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまでと定められています。腫脹消失後7日ではありません。正しくは:流行性耳下腺炎(mumps)は、耳下腺等の腫脹が始まった後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで。選びやすい理由:腫れが主な症状であるため、その消失が基準だと考えやすい。日数の覚え間違いも起こりやすい。混同注意:潜伏期間や感染期間の知識と混同しやすい。
国試ポイント
学校感染症における出席停止の基準は、看護師国家試験で頻出する重要な知識です。特に、麻しん、水痘、流行性耳下腺炎などの第2種の感染症について、感染期間と出席停止期間を正確に覚える必要があります。個々の疾患の特性と感染経路を理解し、なぜその基準が設けられているのかを関連付けて学習すると、記憶に定着しやすくなります。
混同注意
各疾患の出席停止期間の日数(例:麻しんの解熱後3日、流行性耳下腺炎の腫脹後5日)や、出席停止が不要な疾患(例:伝染性紅斑)と混同しやすい。症状の消失と感染力の消失時期が必ずしも一致しない点を理解しておくことが重要です。
次に同じ論点が出たら
この問題に加えて、インフルエンザ、結核、咽頭結膜熱(プール熱)などの第2種学校感染症や、O-157などの第3種学校感染症の出席停止基準についても確認し、それぞれの疾患特性に応じた看護の留意点も学習すると良いでしょう。
関連知識
学校保健安全法、学校保健安全法施行規則、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)の分類(第1種〜第5種)、各感染症の潜伏期間、主な症状、感染経路、予防接種の有無。