Aちゃん(4歳、女児)は1か月前から発熱が続いており、大学病院に紹介され入院した。静脈麻酔で鎮静して骨髄穿刺を行うこととなった。検査に際して適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
上後腸骨棘からの骨髄穿刺では、患者を腹臥位にすることで穿刺部位が露出しやすくなり、術者の体位も安定し、安全かつ正確な穿刺が可能となるため適切な体位です。小児では特に鎮静下で安全に体位を保持することが重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。上後腸骨棘からの骨髄穿刺では、腹臥位とすることで穿刺部位が明確になり、術者が安定した体勢で穿刺できるため、安全かつ正確な手技のために適切な体位です。選びやすい理由:小児の骨髄穿刺における基本的な知識であり、迷う要素が少ないため。混同注意:腰椎穿刺での側臥位や座位など、他の穿刺検査の体位とは区別が必要です。
- 2. 骨髄液は、骨膜からではなく、骨髄腔内にある造血組織から採取されるものです。骨膜は骨の表面を覆う結合組織です。正しくは:骨髄液は骨髄腔内の造血組織から採取されるものです。選びやすい理由:「骨」と「骨膜」という言葉の類似性から、骨に関連する組織と誤解しやすいため。混同注意:骨膜と骨髄腔内の造血組織。
- 3. 穿刺直後の穿刺部位は、清潔操作を保つ必要があるため、消毒薬で再度消毒するのではなく、出血の有無を確認し、清潔なガーゼで圧迫止血を行います。正しくは:穿刺直後の穿刺部位は、出血の有無を確認し、清潔なガーゼで圧迫止血を行います。必要に応じて滅菌ドレッシング材で保護します。選びやすい理由:感染予防の観点から消毒は重要という認識があり、再度消毒することも適切だと感じやすいため。混同注意:穿刺前の消毒と穿刺後の処置。
- 4. 骨髄穿刺後の安静時間は通常30分〜1時間程度で、その後は歩行可能です。12時間もの水平仰臥位は通常必要ありません。特に小児の場合、長時間拘束することは困難であり、不必要です。腰椎穿刺では数時間の安静が必要な場合がありますが、それとも異なります。正しくは:検査終了後、穿刺部位を圧迫止血し、通常30分〜1時間程度の安静の後、状態に応じて活動可能です。選びやすい理由:腰椎穿刺後の安静時間(数時間)と混同し、穿刺という手技後の安静は長めが良いと誤解しやすいため。混同注意:腰椎穿刺後の安静時間や、術後の一般的な安静指示。
国試ポイント
小児の骨髄穿刺における適切な体位、骨髄液の採取部位、検査後の処置に関する知識が問われています。
混同注意
骨髄穿刺と腰椎穿刺の体位や、穿刺後の安静時間など、異なる検査手技の注意点と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
骨髄穿刺の部位と体位の組み合わせが正しいか、骨髄液の採取元が骨髄腔内であるか、検査直前・直後の清潔操作が適切か、検査後の安静度合いと時間が適切かを判断します。
関連知識
骨髄穿刺の合併症(出血、感染、神経損傷)、穿刺部位の選択(乳児では脛骨近位、小児・成人では上後腸骨棘、胸骨は成人で限定的)、検体採取後の止血と圧迫。