ハヴィガースト, R. J.の発達課題に関する説明で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
ハヴィガーストの発達課題は、特定の年齢や発達段階において個人が直面し、達成すべき課題であり、その達成は個人の幸福や社会への適応、そして日常生活の質に深く関連します。課題の達成は、次の発達段階への移行を円滑にし、個人の生活全般に影響を与えます。
選択肢ごとの解説
- 1. 発達課題は、ライフサイクルを通じて各発達段階で継続的に現れ、生涯にわたって取り組むべき課題であるため、成長に伴って消失するものではありません。正しくは:成長が進むにつれて発達課題は変化する。選びやすい理由:子ども時代の一部の課題は解決されると意識されなくなるため、消失すると誤解するかもしれない。混同注意:発達課題が一時的なものであると誤解する。
- 2. 各発達段階の課題は、先行する段階の課題の達成が次の段階の課題への準備となり、相互に関連し合っています。独立しているわけではありません。正しくは:それぞれの発達段階における課題は互いに関連し合っている。選びやすい理由:乳幼児期と老年期の課題内容が大きく異なるため、それぞれが独立しているように見えるかもしれない。混同注意:発達課題の内容の違いを、独立性と混同する。
- 3. 身体的成熟(例:思春期の身体変化)や身体機能の衰退(例:老年期の身体能力低下)は、発達課題の発生や内容に密接に関わります。例えば、歩けるようになることや、身体的衰退に適応すること自体が発達課題となります。正しくは:身体的な変化と発達課題の間には深い関連性がある。選びやすい理由:精神的・社会的な側面が発達課題の中心だと考える場合、身体的側面を軽視する可能性がある。混同注意:心理社会的発達課題の強調が、身体的側面との関連性を否定すると誤解する。
- 4. 正解。ハヴィガーストの発達課題は、その人の年齢や社会的役割に応じた期待や要請であり、それを達成することが個人の幸福や社会への適応、ひいては日常生活の質を高めることにつながります。日常生活での具体的な行動や経験を通じて達成されます。選びやすい理由:最も一般的で当たり前の記述に思えるため、深く考えずに選びがちだが、これがハヴィガースト理論の本質を捉えている。混同注意:発達課題が学術的な概念であり、日常生活とは乖離していると誤解する。
国試ポイント
ハヴィガーストの発達課題の基本的な理解と、その特徴(年齢段階性、連続性、相互関連性、文化・社会・身体的要因の影響、日常生活との結びつき)が問われています。特に、発達課題が抽象的な概念ではなく、個人の具体的な生活と密接に関わるものであることを理解しているかが重要です。
混同注意
各選択肢が、発達課題に関する一般的な誤解や、部分的な側面を捉えすぎた表現を含んでおり、正確な知識が求められます。特に「独立」や「無関係」といった強い否定語には注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合は、発達課題が個人の生活、社会、身体の変化とどのように関連し、相互に影響し合っているかという包括的な視点を持つことが重要です。また、各発達段階の具体的な課題例を理解しておくことも役立ちます。
関連知識
エリクソンの発達段階理論(心理社会的発達)、ピアジェの認知発達理論、フロイトの精神分析理論(リビドー発達)など、他の発達理論との比較を通じて理解を深めることができます。発達課題は、教育、カウンセリング、看護の分野で個人の支援計画を立てる際の基盤となります。