風疹の疑いがある入院患者の隔離予防策で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
風疹は、咳やくしゃみなどで発生する飛沫を介して伝播する飛沫感染症です。したがって、すべての患者に実施する標準予防策に加え、飛沫感染経路を遮断するための飛沫感染予防策を講じることが適切です。具体的には、患者にサージカルマスクを着用させたり、個室に隔離したりするなどの対応が含まれます。
選択肢ごとの解説
- 1. 標準予防策はすべての患者に適用される基本的な感染対策ですが、風疹のように感染力の強い特定の感染症には追加の予防策が必要です。単独では不十分です。正しくは:追加の予防策が必要です。選びやすい理由:標準予防策は感染対策の基本であるため、間違って選択しやすいかもしれません。混同注意:すべての患者に実施する標準予防策と、感染症の種類に応じて追加する感染経路別予防策の違いが混同されやすいです。
- 2. 接触感染予防策は、患者や環境表面との直接的・間接的な接触によって感染が伝播する疾患に適用されます。風疹の主な感染経路は飛沫感染であり、接触感染予防策は主たる対策ではありません。正しくは:飛沫感染予防策が必要です。選びやすい理由:感染症全般において接触感染予防策も重要であるため、誤って選択する可能性があります。混同注意:感染経路(飛沫、空気、接触など)の特定が不正確だと、適切な予防策を選べなくなります。
- 3. 正解。風疹ウイルスは主に患者の咳やくしゃみなどで発生する飛沫を介して感染が広がります。そのため、標準予防策に加えて、飛沫感染を防止するための予防策(サージカルマスクの着用、個室管理など)が適切です。選びやすい理由:空気感染と飛沫感染の区別がつきにくい場合、誤った選択をする可能性があります。混同注意:飛沫感染と空気感染の明確な違い(飛沫核の大きさ、飛散距離など)を理解していないと、混同しやすいです。
- 4. 空気感染予防策は、結核や麻疹、水痘のように空気中に浮遊する微細な粒子(飛沫核)によって広範囲に感染が広がる疾患に適用されます。風疹は飛沫感染が主であり、空気感染予防策は一般的には必要ありません。正しくは:飛沫感染予防策が必要です。選びやすい理由:麻疹と同じく発疹を伴う感染症であるため、空気感染と誤認しやすいかもしれません。混同注意:飛沫感染と空気感染は、どちらも呼吸器系を介して広がるため、混同されやすいですが、飛沫核の大きさと空気中の滞留時間が異なります。
国試ポイント
感染経路別の予防策に関する知識が問われています。特に、主要な感染症の感染経路を正確に理解し、それに応じた適切な予防策を選択できるかが重要です。風疹、麻疹、水痘、結核などの代表的な感染症の感染経路と、それぞれに適用される予防策(空気感染、飛沫感染、接触感染)の区別を明確にすることがポイントです。
混同注意
風疹と麻疹は共に発疹を伴うウイルス感染症であり、発熱や咳などの症状が似ているため、感染経路も同じと誤解されがちです。しかし、麻疹は空気感染(飛沫核感染)が主であるのに対し、風疹は飛沫感染が主です。この違いを正確に把握しておくことが重要です
次に同じ論点が出たら
この患者さんへの具体的な看護介入として、どのような説明を行い、どのような物品を準備すべきか。
関連知識
感染経路別予防策には、空気感染予防策(N95マスク、陰圧室)、飛沫感染予防策(サージカルマスク、個室)、接触感染予防策(ガウン、手袋)があります。これらと標準予防策を組み合わせることで、医療関連感染の予防に努めます。