膀胱の蓄尿と排尿反射で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
膀胱が尿を貯留している期間には、尿が漏出しないよう、自律神経系の交感神経の働きにより、膀胱頸部に位置する内尿道括約筋が収縮し、尿道を閉鎖しています。これは蓄尿機能の重要な要素です。
選択肢ごとの解説
- 1. 排尿中枢は自律神経系と体性神経系によって制御され、主に神経伝達物質が関与します。ホルモンが直接的に排尿中枢を制御することは一般的ではありません。正しくは:排尿中枢は神経伝達物質によって制御される。選びやすい理由:生体内の多くの機能がホルモンによって調整されるため、排尿反射もそうであると誤解しやすい。混同注意:ホルモンと神経伝達物質の作用機序の違い。
- 2. 排尿反射の実行(排尿筋の収縮と内尿道括約筋の弛緩)は主に副交感神経(骨盤神経)によって促進されます。交感神経は蓄尿に関与します。正しくは:排尿反射は副交感神経を介して起こる。選びやすい理由:自律神経系の役割が複雑なため、交感神経と副交感神経の役割を混同しやすい。混同注意:交感神経と副交感神経の具体的な作用(促進・抑制)の区別。
- 3. 正解。蓄尿期には、尿が膀胱から漏れないように、膀胱頚部にある内尿道括約筋が交感神経の作用により収縮します。正しくは:この記述は正しい。選びやすい理由:外尿道括約筋との混同。混同注意:内尿道括約筋と外尿道括約筋の役割や、それぞれを支配する神経の違い。
- 4. 排尿時には、外尿道括約筋は弛緩して尿の排出を可能にします。収縮すると排尿が妨げられます。正しくは:排尿時に外尿道括約筋は弛緩する。選びやすい理由:排尿時の制御が複雑なため、どの括約筋がいつ収縮・弛緩するのかを混同しやすい。混同注意:随意筋である外尿道括約筋の排尿時の働き。
- 5. 蓄尿期には、膀胱の容量を増やすために排尿筋は弛緩しています。排尿筋が収縮するのは排尿時です。正しくは:蓄尿時に排尿筋は弛緩する。選びやすい理由:膀胱に尿が貯まる際に膀胱壁の筋肉が何らかの活動をしていると誤解しやすい。混同注意:排尿筋の収縮と弛緩が蓄尿・排尿のどちらのフェーズで起こるか。
国試ポイント
膀胱の蓄尿と排尿に関わる神経支配(交感神経、副交感神経、体性神経)、および各筋肉(排尿筋、内尿道括約筋、外尿道括約筋)の収縮・弛緩のタイミングを正確に理解しているかが問われます。
混同注意
内尿道括約筋と外尿道括約筋の機能、交感神経と副交感神経の役割を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
これらの基礎知識を理解した上で、実際の患者の排尿障害の症状から、どの神経や筋肉に問題があるかを判断できるようになる必要がある。
関連知識
排尿反射弓、脊髄反射、橋排尿中枢、仙髄排尿中枢。