針刺し事故を防止する方法で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
針専用の廃棄容器は、満杯近くまで入れると針が飛び出したり、廃棄時に刺したりする危険があるため、容量の8割程度に達したら処分します(公式正答4)。手袋の着用やアルコール消毒は感染予防策であり、針刺し事故の防止にはなりません。使用した針のリキャップは針刺し事故の原因となるため行いません。
選択肢ごとの解説
- 1. 手袋の着用は、血液や体液からの感染リスクを低減しますが、針刺し事故そのものの発生を直接的に防ぐものではありません。手袋を装着していても針は皮膚を貫通するため、針刺し事故のリスクは存在します。正しくは:手袋の着用は感染防御策の一部であり、針刺し事故の予防には直結しない。選びやすい理由:手袋は感染予防に不可欠なため、正しい行動のように思える。しかし、針刺し事故の直接的な防止策とは異なる。混同注意:感染防御と針刺し事故予防の目的が混同される可能性がある。
- 2. 採血部位のアルコール消毒は、皮膚の常在菌などによる感染症を予防するための措置であり、針刺し事故の発生自体を防ぐ効果はありません。これは患者への感染予防策です。正しくは:採血部位の消毒は患者への感染予防策であり、針刺し事故の予防策ではない。選びやすい理由:清潔操作は医療現場で重要であるため、正しい行動に見えるが、針刺し事故とは目的が異なる。混同注意:感染予防のための基本的な処置であり、それが事故予防に繋がると誤解される可能性がある。
- 3. 抜針した針にキャップを装着する(リキャップ)行為は、針刺し事故の主要な原因の一つです。リキャップ中に誤って指を刺すリスクが非常に高いため、医療現場では原則として禁止されています。使用済みの針は、リキャップせずにそのまま針専用の廃棄容器へ捨てることが求められます。正しくは:抜針後の針のリキャップは、針刺し事故を誘発する危険な行為であるため避けるべきである。使用済み針はリキャップせずに廃棄容器へ直行させる。選びやすい理由:安全を確保しようとする意図からキャップを装着したくなるが、実際には事故リスクを高める行為である。混同注意:針の露出を避けることが安全だと考える誤解から、リキャップが正しいと判断してしまう可能性がある。
- 4. 正解。廃棄容器に針を入れすぎると針が飛び出したり廃棄時に刺したりする危険があるため、容量の8割程度に達したら処分します。正しくは:記載なし選びやすい理由:容器が満杯になってから廃棄しても良いのでは、と考えてしまうかもしれないが、早めの廃棄が安全につながる。混同注意:容器を最後まで使い切る方が経済的だと考えてしまうかもしれないが、安全が最優先される。
国試ポイント
針刺し事故の予防策として、個人防護具の着用、安全器材の使用、そして使用済み鋭利物の適切な処理方法を正確に理解しているかが問われています。特にリキャップの禁止と廃棄容器の適切な管理は、基本的な知識として重要です。
混同注意
感染予防策と針刺し事故予防策を混同しやすい。また、リキャップが安全な行為だと誤解する可能性もある。
次に同じ論点が出たら
針刺し事故発生時の対応手順(報告、処置、検査など)や、針刺し事故を未然に防ぐための安全器材の具体例(安全機構付き注射針など)についても理解しているか。
関連知識
医療安全、感染管理、医療廃棄物の処理、個人防護具(PPE)の適切な使用。