口腔での体温測定が適しているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
基礎体温測定は、朝の安静時に舌下で体温を測定する方法で、口腔体温計が広く用いられています。これは、安静時の深部体温に近い温度変化を捉えるのに適しているためです。他の選択肢では、患者の安全確保や正確な体温測定の観点から口腔での測定は推奨されません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。基礎体温の測定は、わずかな体温変化を捉える必要があるため、安静時かつ体温が比較的安定している口腔内(舌下)で測るのが一般的です。水銀体温計や婦人体温計を用いて、起床直後に測定されます。選びやすい理由:口腔体温は直腸体温や鼓膜体温に比べ変動しやすいですが、基礎体温測定においては、起床時の安定した状態を評価するのに適しています。混同注意:他の選択肢と異なり、基礎体温は特定の目的のために安静状態で測定されるという点が重要です。
- 2. 乳児は口腔内に体温計を保持することが困難であり、誤嚥や体温計の破損のリスクがあるため、口腔内での測定は適しません。通常、腋窩体温、鼓膜体温、または直腸体温が用いられます。正しくは:乳児の体温測定には、腋窩、鼓膜、または直腸が適しています。選びやすい理由:子どもでも口腔体温計は使うことがありますが、乳児では安全性が確保できません。混同注意:乳児は言葉の理解が未熟で、安全に体温計を保持できないことを考慮する必要があります。
- 3. 手術中は、気管挿管や麻酔の影響、手術操作のため口腔内に体温計を挿入することはできません。また、体温の正確かつ継続的なモニタリングが必要なため、通常は食道温、膀胱温、直腸温などが用いられます。正しくは:手術中の体温測定には、食道温、膀胱温、直腸温などが適しています。選びやすい理由:口腔体温は深部体温を反映しますが、手術中の特殊な状況では適用できません。混同注意:手術室という特殊な環境と、深部体温の継続的なモニタリングの必要性を理解することが重要です。
- 4. 意識障害のある患者は、体温計を口腔内に保持することができず、誤嚥や口腔内の損傷を引き起こす危険性があるため、口腔内での測定は不適切です。腋窩体温、鼓膜体温、または直腸体温が選択されます。正しくは:意識障害がある患者の体温測定には、腋窩、鼓膜、または直腸が適しています。選びやすい理由:意識障害があっても、体温は測る必要がありますが、安全な方法を選ぶべきです。混同注意:患者の協力が得られない状況での安全性を考慮することが重要です。
国試ポイント
体温測定の方法と、それぞれの測定部位がどのような状況に適しているかを理解しているかが問われています。特に、基礎体温測定の目的と方法を正確に把握することが重要です。
混同注意
口腔体温は深部体温を反映するとされるため、一見すると他の状況でも有効に思えるかもしれません。しかし、体温計の保持の安全性や測定の継続性、正確性が求められる状況では、口腔以外の部位が優先されます。
次に同じ論点が出たら
各体温測定部位のメリット・デメリットと、それぞれの測定が求められる具体的な疾患や状況を結びつけて学習しましょう。
関連知識
体温測定部位には、腋窩、鼓膜、直腸、額、口腔などがあり、それぞれ測定の手軽さ、正確性、安全性、適応状況が異なります。深部体温を反映する部位としては、直腸、食道、膀胱、鼓膜、口腔(舌下)が挙げられます。