ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉に汚染された注射針による針刺し事故の感染率で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
HIV感染血液による針刺し事故の感染率は、国際的に約0.3%とされています。これは、B型肝炎(約30%)やC型肝炎(約2%)と比較して低い数値です。ただし、感染リスクはウイルスの量や曝露の程度によって変動するため、曝露後予防(PEP)などの迅速な対応が重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. HIV針刺し事故による感染率は40%よりもはるかに低い。この数値は非常に高く、実際の感染リスクとは大きく異なる。正しくは:0.3%と訂正する。選びやすい理由:他の感染症(B型肝炎など)と混同すると、感染率を高く見積もりがちになる。混同注意:C型肝炎の針刺し感染率が約2%であることや、B型肝炎の針刺し感染率が約30%であることと混同しやすい。
- 2. HIV針刺し事故による感染率は10%よりもはるかに低い。この数値も実際の感染リスクと比較して過大である。正しくは:0.3%と訂正する。選びやすい理由:不安からリスクを過大評価する傾向がある場合、これくらいの数値を選んでしまう可能性がある。混同注意:他の高リスク感染症の感染率と混同しやすい。例えばB型肝炎の針刺し事故での感染率は約30%と高いため、その数値と誤認する可能性がある。
- 3. HIV針刺し事故による感染率は2%よりも低い。この数値はC型肝炎の針刺し感染率に近いが、HIVとは異なる。正しくは:0.3%と訂正する。選びやすい理由:C型肝炎の針刺し感染率(約2%)と混同しやすい。HIVもC型肝炎も血液媒介感染症であるため、混同しやすい。混同注意:C型肝炎の針刺し感染率が約2%であることと混同しやすい。感染経路は似ていても、ウイルスの感染力は異なる。
- 4. 正解。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に汚染された注射針による針刺し事故の感染率は、平均して約0.3%と報告されており、これは最も低い数値である。針刺し事故におけるHIV感染のリスクは他の血液媒介感染症(B型肝炎やC型肝炎)に比べて低いことが知られている。正しくは:この数値が正しい。選びやすい理由:低すぎるのではないかと疑念を抱くかもしれないが、これが国際的に認められている標準的な数値である。混同注意:他の血液媒介感染症の針刺し感染率(B型肝炎約30%、C型肝炎約2%)と混同して、もっと高い数値を選んでしまう可能性がある。
国試ポイント
HIVの針刺し感染率に関する基本的な知識が問われています。他の血液媒介感染症(B型肝炎、C型肝炎)との感染率の違いを正確に理解しておくことが重要です。
混同注意
B型肝炎の針刺し感染率(約30%)やC型肝炎の針刺し感染率(約2%)と混同しやすいです。それぞれのウイルスの感染力や感染経路の違いを明確に理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
針刺し事故が起こった場合、まず何をすべきか、どのようなリスクアセスメントを行うべきか、曝露後予防薬の適応と期間について判断できるか。
関連知識
針刺し事故発生時の対応プロトコル(報告、血液検査、曝露後予防薬の内服、経過観察)について理解していること。医療従事者としての感染管理と予防の知識。