Aさん(31歳、初産婦)。妊娠40週1日。Aさんは午前5時に、陣痛間欠10分、陣痛発作10秒となり入院した。入院時の内診所見は子宮口1cm開大で、未破水であった。 Aさんは、午後2時に子宮口が4cmまで開大し、破水した。このときの胎児心拍数陣痛図(別冊No. 8)を別に示す。胎児心拍数陣痛図の情報で正しいのはどれか。

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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
下図の胎児心拍数陣痛図において、胎児心拍数の基線は150bpmから160bpmの範囲で安定して推移しています。これは正常範囲内の基線心拍数です。
選択肢ごとの解説
- 1. 胎児心拍数陣痛図(紙送り速度3cm/分)では、陣痛の周期(発作の開始から次の発作の開始まで)は約3分であり、陣痛間欠が4分とはいえません。正しくは:陣痛間欠は3分です。選びやすい理由:波形の読み取りは慣れが必要で、2分と誤読する可能性もあります。混同注意:陣痛間欠と陣痛持続時間の区別が曖昧だと誤解しやすいです。
- 2. 下図の陣痛波形を見ると、陣痛の発作(持続)時間は約40秒から60秒程度であり、10秒は短すぎます。正しくは:陣痛の発作時間は約40秒から60秒です。選びやすい理由:陣痛の立ち上がりだけを見て短く判断してしまう可能性があります。混同注意:陣痛の強さや間隔に比べて、持続時間を見落としがちです。
- 3. 胎児心拍数陣痛図は胎児心拍数と子宮収縮を記録するものであり、母体脈拍数は記録されません。50/分は徐脈に該当します。正しくは:胎児心拍数陣痛図からは母体脈拍数は読み取れません。選びやすい理由:胎児心拍数と混同して、低い値に注目してしまう可能性があります。混同注意:胎児心拍数と母体心拍数の区別がつかない場合、誤った解釈をする可能性があります。
- 4. 正解。下図の胎児心拍数波形を見ると、基線となる心拍数は150bpmから160bpmの範囲で推移しており、この記述は正しいです。正しくは:この記述は正しいです。選びやすい理由:徐脈や頻脈などの異常と混同しないように正確な基線を読み取る必要があります。混同注意:変動や一過性頻脈・徐脈と基線心拍数を混同しないように注意が必要です。
国試ポイント
胎児心拍数陣痛図の基本的な読み取り(基線心拍数、変動、一過性変動、陣痛間隔、陣痛持続時間、陣痛強度)に関する知識が問われています。特に、正常な胎児心拍数基線の範囲を理解していることが重要です。
混同注意
胎児心拍数基線と、一過性頻脈や一過性徐脈といった変動を混同しやすいです。また、陣痛の強さ、間隔、持続時間といった各項目を正確に読み取ることが求められます。
次に同じ論点が出たら
基線変動の有無、一過性頻脈や一過性徐脈の出現パターン、陣痛の周期性や強度から、胎児の状態や分娩進行度を判断します。
関連知識
正常な胎児心拍数基線は110~160bpmです。基線細変動、一過性頻脈、一過性徐脈の判別基準を理解することも重要です。陣痛は間隔2~3分、持続時間40~60秒、強さ30~50mmHg程度が分娩進行に適しています。