病室の湿度で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
病室の適切な湿度は、患者さんの快適性の維持と感染予防の観点から非常に重要です。一般的に40%〜60%が推奨されており、50%はその範囲の中央値として最適な選択肢です。この範囲では、呼吸器系の粘膜の乾燥が防がれ、インフルエンザウイルスなどの生存率が低下し、またカビやダニの繁殖も抑制されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 10%という湿度は極めて乾燥しており、上気道の粘膜を乾燥させ、呼吸器系の感染症リスクを高めたり、皮膚の乾燥やかゆみを引き起こしたりする可能性があります。患者さんにとって不快で、健康に悪影響を及ぼします。正しくは:適切な湿度範囲は一般的に40%〜60%とされています。選びやすい理由:極端な乾燥を意識するかもしれませんが、低すぎます。混同注意:病室の湿度管理の重要性とその具体的な数値への理解が不十分な場合に選んでしまうかもしれません。
- 2. 30%の湿度はまだ乾燥している部類に入ります。特に冬場などではインフルエンザウイルスなどの活動が活発になりやすく、喉や鼻の粘膜乾燥による抵抗力低下を招く恐れがあります。正しくは:一般的に40%〜60%が推奨されます。選びやすい理由:ある程度の湿度はあるが、十分ではないという認識がないと選んでしまう可能性があります。混同注意:冬場の相対湿度の目安と混同する可能性がありますが、病室環境としては不十分です。
- 3. 正解。50%の湿度は、人が快適に感じる範囲であり、病室の環境として理想的とされています。呼吸器系の粘膜の乾燥を防ぎ、ウイルスや細菌の活動を抑える効果も期待できるため、患者さんの感染予防や回復を助けます。また、カビやダニの繁殖も抑制しやすい範囲です。正しくは:この湿度範囲は、快適性と健康維持のバランスが取れています。選びやすい理由:適切な知識があれば迷わず選べるでしょう。混同注意:特に混同する点はありません。基準となる正しい知識です。
- 4. 70%の湿度は高すぎます。高湿度はカビやダニの繁殖を促進し、不快感やアレルギー症状を引き起こす原因となります。また、熱中症のリスクを高める可能性もあります。特に夏季には注意が必要です。正しくは:病室の適切な湿度は40%〜60%です。選びやすい理由:乾燥を防ぐ意識が強いと、高めの湿度を選びたくなるかもしれませんが、高すぎます。混同注意:乾燥しすぎないことだけを重視しすぎて、高湿度のデメリットを見落とす場合に選んでしまう可能性があります。
国試ポイント
病室環境管理における適切な温湿度管理は、国家試験で頻出のテーマです。特に、快適性、感染予防、および患者さんの安全という観点から、具体的な数値とそれがもたらす影響を理解しているかが問われます。
混同注意
季節ごとの室温・湿度の変化や、一般的な居住空間の快適な湿度と混同することがありますが、病室では患者さんの状態や感染管理がより重視されます。また、適切な湿度範囲の下限と上限のバランスを理解していないと誤答につながります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合、室温や換気など、湿度以外の病室環境管理についても確認する問題が出される可能性があります。また、特定の疾患(例:気管支喘息、COPD)を持つ患者に対する温湿度管理の特異性について問われることも考えられます。
関連知識
病室の適切な室温(一般的に20〜24℃)、換気の重要性、空調設備の管理、患者さんの体温調節機能の低下、易感染性患者への配慮、季節性感染症(インフルエンザ、RSウイルスなど)の流行と湿度管理の関係。