成人の気管支喘息に対する副腎皮質ステロイド薬の吸入で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
吸入ステロイド薬は口腔内に残存することで、口腔カンジダ症や嗄声などの局所的な副作用を引き起こす可能性があります。これを防ぐために、吸入後は必ずうがいをして口の中の薬剤を洗い流すよう指導することが重要です。これにより、薬剤の全身吸収も最小限に抑えられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 吸入ステロイド薬は全身性の副作用が少ないため、糖尿病患者でも禁忌ではありません。ただし、高用量を長期使用する場合は血糖コントロールに影響を与える可能性があり、注意深いモニタリングが必要です。正しくは:糖尿病患者への投与は禁忌ではない。選びやすい理由:経口ステロイドは血糖値に影響を与えるため、吸入ステロイドも同様に糖尿病に影響するという誤解。混同注意:経口ステロイドと吸入ステロイドの全身作用の違い。
- 2. 吸入ステロイド薬の主な副作用は局所的なものであり、不整脈は一般的に報告される副作用ではありません。不整脈はβ2刺激薬の副作用として起こる可能性がありますが、ステロイド薬ではありません。正しくは:副作用に不整脈は通常ない。選びやすい理由:喘息治療薬全体で考えると不整脈を副作用とする薬(β2刺激薬など)があるため、混同しやすい。混同注意:喘息治療に用いられる様々な薬剤の副作用の区別。
- 3. 重積発作のような急性期の治療には、速効性のある吸入β2刺激薬や全身性ステロイド薬(経口・点滴)が用いられます。吸入ステロイド薬は、喘息の維持管理や発作予防のために毎日定期的に使用する薬です。正しくは:重積発作ではなく、喘息の長期管理に用いられる。選びやすい理由:ステロイド薬全般が喘息発作に有効であるため、吸入ステロイドも発作時に使うと誤解する。混同注意:吸入ステロイド薬と全身性ステロイド薬の用途の違い、および急性期治療と維持療法薬の区別。
- 4. 正解。吸入ステロイド薬は口腔内に薬剤が残留すると、口腔カンジダ症(嗄声や咽頭痛も含む)のリスクが高まります。そのため、吸入後にうがいをして口の中の薬剤を洗い流すことは、副作用予防のために非常に重要です。選びやすい理由:口腔内のケアは一般的な衛生習慣と捉えられ、特に薬剤使用後の注意点として意識しにくい場合がある。混同注意:吸入薬の使用方法全体に対する漠然とした知識。
国試ポイント
吸入ステロイド薬の正しい使用方法と副作用対策に関する知識が問われています。特に、口腔カンジダ症予防のためのうがいの重要性は、看護師国家試験で頻出のポイントです。
混同注意
全身性ステロイド薬と吸入ステロイド薬の作用機序や副作用、および急性期治療と長期管理治療薬の役割の違いが混同されやすい点です。また、喘息治療薬全般の副作用との区別も重要です。
次に同じ論点が出たら
吸入ステロイド薬を長期使用している患者に対して、口腔内の異常を訴えた場合の看護師の対応。
関連知識
喘息の長期管理薬と発作治療薬の種類と使い分け。吸入器の正しい使用方法。吸入薬の副作用とその対策。口腔ケアの重要性。