乳癌の検査で侵襲性が高いのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
細胞診は、病変部から直接細胞を採取するため、皮膚や組織を穿刺するなど物理的な侵襲を伴います。この過程で出血や感染のリスクがあり、他の画像診断や触診と比較して侵襲性が高いと判断されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 触診は、医師が視覚や触覚を用いて体表から病変の有無や性状を評価する検査であり、物理的な傷や身体への負担がないため非侵襲的です。正しくは:非侵襲的検査である。選びやすい理由:最も基本的な検査であるため、その位置づけを正しく理解していないと判断を誤る可能性がある。混同注意:診断精度や重要性。
- 2. 正解。細胞診は、注射針などを用いて病変部から直接細胞を吸引・採取する検査であり、身体に物理的な穿刺を伴うため侵襲性が高いです。選びやすい理由:診断確定に近づく検査であるため、その重要性から侵襲性が高いことが見落とされやすい。混同注意:画像診断(非侵襲的)との比較。
- 3. MRI検査は、強力な磁場と電波を利用して体内の画像を詳細に描出する画像診断であり、体外からの検査であるため非侵襲的です(造影剤を使用する場合はわずかな侵襲性はあるが、直接的な組織採取に比べれば低い)。正しくは:非侵襲的検査である。選びやすい理由:造影剤を使用する場合があり、注射に伴うわずかな侵襲性を拡大解釈してしまう可能性がある。混同注意:造影剤を使用する他の検査の侵襲性。
- 4. 超音波検査は、超音波を体内に送り込み、その反響を受信して画像を生成する画像診断であり、体外からの検査であるため非侵襲的です。正しくは:非侵襲的検査である。選びやすい理由:画像診断の一般的な特性として、すべて非侵襲的であることを理解していない場合。混同注意:画像診断の精度や適用範囲。
- 5. マンモグラフィは、乳房をX線で撮影する画像診断であり、体外からの検査であるため非侵襲的です(圧迫による痛みはあるが、物理的な侵襲ではない)。正しくは:非侵襲的検査である。選びやすい理由:検査時の圧迫による痛みを侵襲と誤解してしまう可能性がある。混同注意:検査時の不快感や痛みと医学的侵襲性。
国試ポイント
乳癌の診断における各検査法の侵襲性の違いを理解し、分類できること。
混同注意
「侵襲性」と「診断精度」や「費用」を混同しないこと。また、画像診断は基本的に非侵襲的であることを理解する。
次に同じ論点が出たら
「侵襲性」の有無や高低を問われた場合、体腔内への器具挿入、穿刺、組織採取が伴う検査は侵襲性が高いと判断する。
関連知識
乳癌の確定診断は組織診(生検)で行われ、これは細胞診よりもさらに侵襲性が高い。画像診断(マンモグラフィ、超音波、MRI)はスクリーニングや病変の位置・広がりを確認するのに有用で、これらは非侵襲的検査である。