慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉の危険因子はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最も重要な危険因子はたばこ煙、すなわち喫煙です。喫煙により、気道や肺胞に慢性的な炎症が生じ、気流制限や肺の構造変化が進行します。
選択肢ごとの解説
- 1. 花粉はアレルギー性鼻炎や気管支喘息の主要な誘発因子ですが、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の直接的な危険因子ではありません。COPDは主に肺の構造変化を伴う進行性の疾患です。正しくは:花粉はアレルギー疾患の原因となる。選びやすい理由:アレルギーが呼吸器疾患に関連するため、誤って選んでしまう可能性がある。混同注意:花粉症とCOPDは異なる病態であり、関連性は低い。
- 2. 特定の薬物の長期使用や乱用が呼吸器系に影響を与える可能性はありますが、一般的に慢性閉塞性肺疾患(COPD)の主要な危険因子として認識されているのは薬物ではありません。薬物誘発性の肺障害とは区別されます。正しくは:薬物による肺障害は特定の薬剤に限られる。選びやすい理由:一部の薬物副作用が肺に影響を与えるという知識から、誤解が生じる可能性がある。混同注意:薬物性肺障害とCOPDは病態が異なる。
- 3. 正解。たばこ煙(喫煙)は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の危険因子であり、その発症と進行に強く関与しています。喫煙による気道や肺胞の炎症がCOPDの主要な病態生理です。
- 4. アルコール摂取は肝臓疾患や心血管疾患など様々な健康問題を引き起こしますが、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の直接的かつ主要な危険因子とはされていません。過度なアルコール摂取が免疫機能を低下させる可能性はありますが、COPDの病態形成には直接関与しません。正しくは:アルコールは主に肝臓や消化器系に影響を及ぼす。選びやすい理由:生活習慣病全般への影響から、関連があるように思えるかもしれない。混同注意:アルコールとCOPDの直接的な因果関係は確立されていない。
国試ポイント
COPDの最大の危険因子が喫煙であることを確実に理解しているかどうかが問われています。これはCOPDの病態生理や予防を考える上で基礎となる知識です。
混同注意
他のアレルギー因子や生活習慣因子が呼吸器疾患に影響を与えることはありますが、COPDの直接的な主要危険因子は喫煙であることを明確に区別する必要があります。
次に同じ論点が出たら
この知識を基に、COPD患者への禁煙指導の重要性や、予防のための環境改善策を考えることができるか。
関連知識
COPDは、タバコ煙以外にも、大気汚染、職業上の粉塵や化学物質への暴露などが危険因子として挙げられます。また、遺伝的要因(α1-アンチトリプシン欠乏症など)も一部関与します。