緑内障と診断された患者への説明で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
緑内障は初期には自覚症状が乏しく、視野障害がゆっくりと進行するため、患者自身が病状の進行に気づきにくい特徴があります。特に、視野の中心部分が障害されるのは病状が進行してからであることが多いため、定期的な検査と継続的な治療の重要性を理解してもらうために、自覚症状がなくても進行する可能性があることを説明するのが適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 緑内障による視野障害は、一度進行すると回復することはなく、現在の治療は進行を抑制することを目的とします。正しくは:「治療は視野障害の進行を抑制する目的で行われますが、失われた視野が回復することはありません」選びやすい理由:治療によって何らかの改善があると誤解しやすい。混同注意:他の眼疾患(例:白内障)の治療効果と混同しがち。
- 2. 水晶体の代謝低下は白内障の主な原因であり、緑内障は眼圧の上昇などにより視神経が障害される疾患です。正しくは:「この病気は視神経が障害されて起こります」選びやすい理由:眼の病気という点で関連性を感じやすい。混同注意:白内障と緑内障の原因を混同しやすい。
- 3. 正解。緑内障は初期には自覚症状が乏しく、特に周辺視野から障害が始まるため、中心視野が保たれているうちは患者自身が異常に気づきにくい傾向があります。そのため、自覚症状がなくても病状が進行している可能性があることを説明することは重要です。選びやすい理由:初期の自覚症状の有無と進行の関連性を正確に理解していないと、他の選択肢を選んでしまう可能性がある。混同注意:自覚症状がないから大丈夫だと誤解しやすい。
- 4. 眼瞼(まぶた)のマッサージには、緑内障における眼圧降下効果は確認されていません。眼圧を下げるには、点眼薬や内服薬、レーザー治療、手術など、医学的な治療が必要です。正しくは:「眼圧を下げるためには、専門的な治療が必要です」選びやすい理由:マッサージが健康に良いという一般的なイメージから、効果があると誤解しやすい。混同注意:体調改善のための一般的な民間療法と、緑内障の治療法を混同しやすい。
国試ポイント
緑内障の病態生理、特に自覚症状と進行の関係性、および治療の目的について理解しているかが問われます。患者への適切な情報提供の視点も重要です。
混同注意
白内障と緑内障の原因や症状、治療目標の違いを混同しやすい。また、緑内障の初期症状の捉え方で誤解が生じやすい。
次に同じ論点が出たら
緑内障の患者指導において、治療の継続性や定期検査の重要性をどのように説明するか、また日常生活での注意点をどのように伝えるか。
関連知識
緑内障の種類(開放隅角緑内障、閉塞隅角緑内障など)、眼圧以外のリスクファクター、主な治療法(薬物療法、レーザー治療、手術)、視野検査の重要性。