精神疾患の治療を受けている人との共同創造〈コプロダクション〉で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
共同創造(コプロダクション)とは、サービス提供者と利用者が対等なパートナーシップを築き、サービス設計、提供、評価のあらゆる段階で協力し、共に価値を創造していくアプローチです。特に精神医療においては、患者の主体性や回復を支援するために重視される概念です。選択肢3がこの定義に最も合致しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 共同創造は、患者が指示に従う受動的な関係ではなく、患者と医療者が対等な立場で協働するプロセスを指します。正しくは:患者さんが医療従事者と対等な立場で治療方針を議論し、意思決定に参画すること。選びやすい理由:一般的な医療の場面では指示に従うことが求められる場合があるため、正しく思えるかもしれません。混同注意:「共同創造」は単なる治療順守とは異なる概念である点を理解していないと混同しやすいです。
- 2. インフォームド・コンセントは共同創造の前提ではありますが、共同創造そのものは説明を受けるだけでなく、さらに患者が能動的に関与するプロセスを意味します。正しくは:患者さんが医療従事者から病気や治療について十分な説明を受けた上で、自身の意見や希望を表明し、共に治療計画を作り上げていくこと。選びやすい理由:インフォームド・コンセントは重要な概念であり、医療における患者中心のケアの要素の一つであるため、正しく思えるかもしれません。混同注意:インフォームド・コンセントと共同創造は密接に関連しますが、前者は情報提供と同意、後者はそれ以上の協働を指します。
- 3. 正解。共同創造(コプロダクション)は、サービスやケアの全過程において、医療者と患者が対等なパートナーシップのもとで協働し、共に価値を創造していくアプローチを指します。計画から提供まで患者が能動的に参画することが重要ですラー。選びやすい理由:この選択肢は「共同創造」の核心を的確に捉えています。混同注意:他の選択肢が部分的な要素に焦点を当てているのに対し、共同創造はプロセス全体にわたる協働であるため、その全体像を理解しているかが問われます。
- 4. これはアウトリーチや積極的支援の概念に近く、共同創造とは異なるアプローチです。共同創造は、患者が自ら参加意思を持って関わることを前提としています。正しくは:自ら援助を求めることが難しい方に対し、支援を提供しつつ、その中で患者さんが治療やケアのプロセスに自律的に関われるよう働きかけること。選びやすい理由:患者さんの支援は看護において非常に重要であるため、この選択肢も良いことのように思えます。混同注意:共同創造は患者の主体性を重視するのに対し、アウトリーチは援助が必要な人への働きかけという点で、目的が異なります。
国試ポイント
共同創造(コプロダクション)は、患者中心のケアやリカバリー志向の精神医療において重要な概念です。その定義と他の関連概念(インフォームド・コンセント、アドボカシー、アウトリーチなど)との違いを正確に理解しているかが問われます。
混同注意
インフォームド・コンセント(説明と同意)、患者教育、アドボカシー(擁護)、アウトリーチ(訪問支援)といった関連概念と混同しやすいです。共同創造はこれらの概念の上位に位置するか、あるいは包含しながら、より能動的かつ継続的な患者と医療者の協働を意味します。
次に同じ論点が出たら
「共同意思決定(Shared Decision Making)」との違いや共通点も理解しておくことが望ましいです。共同創造はより広範なプロセス全体を指すことが多いです。
関連知識
リカバリー志向のケア、患者中心の医療、ピアサポート、共同意思決定(Shared Decision Making)。精神医療分野で注目されている概念であり、患者のエンパワメントを促すことが期待されます。