生体内でタンパク質が分解され、アミノ酸の代謝が進んで生じたアンモニアは肝臓で()に変換される。()に入るのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
タンパク質が分解されると、アミノ酸の代謝によってアンモニアが生成されます。アンモニアは生体にとって有毒であるため、肝臓の尿素回路(オルニチン回路)で毒性の低い尿素に変換されます。この尿素はその後、腎臓でろ過され、尿として体外に排出されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 尿酸はプリン体の代謝産物であり、タンパク質の代謝によって生じるアンモニアが肝臓で変換される物質ではありません。正しくは:尿酸はプリン体の最終代謝産物である。選びやすい理由:排泄される老廃物であるため、混同しやすい。混同注意:尿酸は核酸代謝に関与し、アンモニアはタンパク質代謝に関与するため、代謝経路が異なります。
- 2. 正解。タンパク質が分解されて生じるアンモニアは毒性が強いため、肝臓で尿素回路(オルニチン回路)によって毒性の低い尿素に変換されます。尿素は腎臓から尿として体外に排出されます。選びやすい理由:他の排泄物との違いを正確に理解できているか問われている。混同注意:他の代謝産物と混同しないように、肝臓でのアンモニア解毒経路を理解することが重要です。
- 3. 亜硝酸は窒素酸化物の一つであり、生体内でのタンパク質代謝におけるアンモニアの主要な変換産物ではありません。主に食品添加物や環境中の物質として知られています。正しくは:亜硝酸は生体内のアンモニア代謝産物ではない。選びやすい理由:窒素を含む化合物であるため、知識が曖昧な場合に選択肢として考えてしまう可能性がある。混同注意:亜硝酸は窒素循環において重要な化合物ですが、人体のアンモニア解毒経路とは直接関係ありません。
- 4. 一酸化窒素は血管拡張作用など、生体内で多様な生理作用を持つガス性の分子ですが、タンパク質代謝によるアンモニアの主要な最終変換産物ではありません。正しくは:一酸化窒素は生理活性物質であり、アンモニアの代謝産物ではない。選びやすい理由:生体内で重要な役割を果たす物質であるため、知識が曖昧な場合に選択肢として考えてしまう可能性がある。混同注意:一酸化窒素はシグナル伝達物質として機能し、アンモニア解毒経路とは別の役割を持っています。
国試ポイント
タンパク質代謝の最終産物であるアンモニアが、肝臓でどのように解毒されるかという基本的な生理学の知識を問う問題です。尿素回路の理解が重要となります。
混同注意
尿酸はプリン体代謝の最終産物であり、尿素とは異なります。これらを混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
肝臓の機能不全が起こった場合、血中アンモニア濃度が上昇し、どのような症状が出現するか。
関連知識
尿素回路(オルニチン回路)の経路と関わる酵素、および肝不全時のアンモニア血症について理解を深めることが重要です。