子宮復古不全の要因はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
子宮復古不全は、分娩後も子宮の収縮・退縮が不十分な状態です。卵膜や胎盤の一部が子宮内に残存すると、これらが異物として子宮筋の収縮を阻害し、子宮復古を妨げるため、原因として適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 胎児発育不全(FGR)は、子宮復古不全の直接的な原因ではありません。FGRは妊娠中の胎児の状態を示すもので、分娩後の子宮の回復には直接影響しません。正しくは:子宮復古不全の原因としては、胎盤・卵膜の遺残、子宮内感染、膀胱充満などが挙げられます。選びやすい理由:妊娠中の異常と産後の異常を混同しやすい可能性があります。混同注意:妊娠中の合併症
- 2. 正解。卵膜の一部が子宮内に残っていると、それが異物となり子宮筋の収縮を物理的に阻害し、子宮の退縮が遅れるため、子宮復古不全の原因となります。選びやすい理由:子宮復古不全の主要な原因の一つであり、医学的に正しい記述であるため選択しやすいです。混同注意:胎盤遺残
- 3. 出産直後からの授乳は、オキシトシンの分泌を促進し、子宮収縮を促すため、子宮復古を促進する因子です。したがって、子宮復古不全の原因とはなりません。正しくは:出産直後からの授乳は子宮復古を促進します。選びやすい理由:産後の生理現象に関する誤解から、何らかの悪影響を及ぼすと誤って考える可能性があります。混同注意:授乳による乳頭刺激が子宮収縮を促す生理的機序
- 4. 膀胱炎は尿路感染症であり、子宮復古不全の直接的な原因ではありません。ただし、膀胱が充満していると子宮を圧迫して収縮を妨げることがありますが、膀胱炎自体が原因ではありません。正しくは:子宮復古不全の原因は胎盤・卵膜遺残、子宮内感染、子宮の過伸展、膀胱の過度な充満などです。膀胱炎自体は直接の原因ではありません。選びやすい理由:膀胱の充満が子宮復古不全の原因となることはありますが、膀胱炎と膀胱充満を混同したり、炎症が子宮に影響すると誤解したりする可能性があります。混同注意:膀胱充満
国試ポイント
子宮復古不全の主な原因と、それらが子宮収縮に与える影響を理解することが重要です。
混同注意
子宮復古不全は子宮弛緩症や子宮内感染と関連しますが、それぞれ異なる病態であり原因も異なります。弛緩症は収縮力そのものの問題、感染は炎症による子宮筋への影響です。
次に同じ論点が出たら
子宮復古不全の原因を問う問題が出た場合、子宮筋の収縮を物理的・生理的に阻害する因子や、感染による炎症因子に注目して判断します。
関連知識
子宮復古不全の他の原因としては、多胎妊娠、巨大児、羊水過多、膀胱の充満、感染(子宮内膜炎など)、子宮筋腫、授乳不足(オキシトシンの分泌不足)、経産婦などが挙げられます。