保健統計調査と調査項目の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
患者調査は、病院や診療所といった医療施設を受療した患者さんの疾病状況や受療の状況(どのような医療を受け、どのくらいの期間受けているかなど)を調査するものです。選択肢1の「受療状況」は、この調査の主要な項目と正確に一致します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。患者調査は、医療施設を利用する患者の疾病状況や受療状況(医療機関の種類、受診回数、入院期間など)を把握することを目的とした統計調査です。選びやすい理由:他の選択肢も保健統計調査の名称と関連があるように見えますが、具体的な調査項目が異なるため、混同しやすいです。混同注意:患者調査の項目には、疾病の種類だけでなく、実際に医療機関を受診した状況が含まれることを理解していないと、他の選択肢を選んでしまう可能性があります。
- 2. 人口動態調査は、出生、死亡、婚姻、離婚、死産の5つの事象を調査対象としています。転出入(人口移動)は、住民基本台帳に基づいて行われる住民基本台帳人口移動報告などで把握されます。正しくは:人口動態調査は出生、死亡、婚姻、離婚、死産を扱います。転出入は住民基本台帳人口移動報告などで把握されます。選びやすい理由:人口に関する調査であるため、転出入も含まれると誤解しやすいですが、人口動態調査の定義する「動態」とは異なります。混同注意:人口に関する統計調査全般と人口動態調査を混同していると、転出入が人口動態調査に含まれると考えてしまいます。
- 3. 国民生活基礎調査は、世帯の所得、貯蓄、傷病、介護、年金など、国民生活の基礎的な状況を包括的に把握することを目的としています。生活習慣(食習慣、運動習慣など)は、主に国民健康・栄養調査で詳細に把握されます。正しくは:国民生活基礎調査は世帯の所得、傷病、介護などが主な項目です。生活習慣は国民健康・栄養調査の項目です。選びやすい理由:国民の生活全般に関する調査であるため、生活習慣も含まれると考えてしまうことがあります。しかし、生活習慣の詳細は別の調査が専門としています。混同注意:国民生活基礎調査が国民の「生活」に関する広範な調査であるため、生活習慣のような具体的な項目も含むと誤解する可能性があります。
- 4. 国民健康・栄養調査は、国民の身体状況、栄養摂取状況、食習慣、運動習慣などの生活習慣、健診受診状況などを調査しますが、主に健康状態や栄養摂取に関する項目に重点を置いています。健康診断の受診状況そのものを主要な目的とする調査は他にありえますが、国民健康・栄養調査では生活習慣病との関連で健康状態の一部として把握されます。最も適切な組合せではありません。正しくは:国民健康・栄養調査では、栄養摂取状況や生活習慣(食習慣、運動習慣)が主な調査項目です。健康診断の受診状況は関連情報として把握されることもありますが、主要な項目ではありません。選びやすい理由:国民健康・栄養調査は「健康」に関する調査であるため、健康診断の受診状況も主要な項目であると誤解しやすいです。しかし、より重視されるのは食習慣や栄養摂取、身体活動状況です。混同注意:「健康」という言葉から、健康診断の受診状況が直接的な主要項目であると思い込みやすいですが、この調査の主眼は栄養と生活習慣による健康状態の把握です。
国試ポイント
日本の主要な保健統計調査(患者調査、人口動態調査、国民生活基礎調査、国民健康・栄養調査など)の名称と、それぞれの調査が何を目的とし、どのような項目を主に扱っているかを正確に理解しているかが問われます。特に、類似する名称の調査との違いを明確に区別できることが重要です。
混同注意
各調査の名称が似ていたり、調査項目が一部重複したりするため、それぞれの主要な目的と具体的な調査項目を混同しやすいです。例えば、「国民生活基礎調査」と「国民健康・栄養調査」は「国民」に関する調査ですが、扱う内容は異なります。
次に同じ論点が出たら
保健統計調査の種類と目的を一覧で整理し、各調査の具体的な調査項目を覚える。特に、どの調査が「誰を」「何を」「どのように」調査しているのかを明確にする。
関連知識
保健統計調査は、国民の健康状態や医療サービスの利用状況を把握し、保健医療政策の立案・評価に不可欠な基礎データを提供します。それぞれの調査が持つ役割とデータの活用方法を理解することで、より深い学習につながります。