夜間の睡眠を促す方法で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
朝に日光を浴びることは、視交叉上核にある体内時計をリセットし、セロトニンから生成されるメラトニンの分泌リズムを整えるために非常に重要です。これにより、夜間に自然な眠気が訪れやすくなります。健康的な睡眠習慣の基本であり、不眠症の非薬物療法としても推奨されています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。朝に強い光を浴びることで、体内時計がリセットされ、夜間のメラトニン分泌が促進されて自然な睡眠リズムが整います。これは睡眠の質を高めるための基本的な生活習慣です。
- 2. 長すぎる昼寝は、夜間の睡眠を妨げる原因となります。特に高齢者や不眠症のある人では、日中の過度な睡眠が夜間の覚醒を招きやすくなります。正しくは:昼寝をする場合は、15〜30分程度の短い時間にとどめ、午後3時前までに済ませることが望ましいです。選びやすい理由:昼寝をすることで日中の疲れがとれ、夜の睡眠に繋がると思われがちですが、長さが問題です。混同注意:短時間のパワーナップと混同しやすいですが、長時間の昼寝は夜間睡眠の質を低下させます。
- 3. カフェインには覚醒作用があり、摂取後数時間は効果が持続します。夕食後の摂取は、就寝時間になっても脳が覚醒状態となり、入眠を妨げる大きな要因となります。正しくは:カフェインは就寝の数時間前(一般的には夕方以降)は避けるべきです。選びやすい理由:食後のリラックスタイムの一環としてカフェイン飲料を習慣的に飲む人もいるため、問題ないと誤解するかもしれません。混同注意:コーヒーやお茶など、日常的な飲み物に含まれるカフェインが睡眠に与える影響について軽視されがちです。
- 4. 1,000ルクスはかなり明るい照明であり、これは日中の活動に適した明るさです。就寝前にこのような強い光を浴びると、睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌が抑制され、入眠が困難になります。正しくは:就寝前は、部屋の照明を暗く(30ルクス以下が推奨されることが多い)し、暖色系の光にすると良いでしょう。スマートフォンやパソコンのブルーライトも避けるべきです。選びやすい理由:明るい方が気分が良い、または安全だと考える人もいるかもしれませんが、睡眠前の環境としては不適切です。混同注意:日中の活動時と夜間の睡眠前の照明環境の適切な使い分けが混同されやすいです。
国試ポイント
本問題は、健康的な睡眠習慣に関する基本的な知識を問うものです。特に、体内時計の調整における光の影響、カフェイン摂取のタイミング、昼寝の適切な時間といった、日常生活で実践可能な具体的な方法について理解しているかが試されます。看護師は患者に対して適切な睡眠指導を行う必要があるため、これらの知識は必須です。
混同注意
生活習慣が睡眠に与える影響に関する選択肢が多く、どれが最も効果的か、または避けるべきかを見極める必要があります。特に、昼寝の長さや就寝前の照明の明るさについては、個人の感覚と医学的推奨が異なる場合があり、注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、睡眠の質を高めるための『生活習慣の調整』に焦点を当て、特に『光の利用(朝の光、夜の光の制限)』『食事・飲酒・カフェインの摂取タイミング』『運動習慣』『入浴のタイミング』『寝室環境の整備(温度、湿度、騒音)』が問われる可能性が高いです。
関連知識
メラトニンの分泌とその日周リズム、セロトニンとの関連、体内時計のメカニズム、光療法、カフェインの薬理作用、睡眠衛生指導の原則、不眠症に対する行動療法。