歯ブラシを用いたブラッシングで歯周ポケットの清掃に適しているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
バス法は、歯ブラシの毛先を歯と歯肉の境目(歯肉溝、歯周ポケットの入り口)に45度の角度で当て、軽い振動を加えて歯周ポケット内のプラークを物理的に除去することに特化したブラッシング方法です。この方法は、歯周病の予防や管理において非常に効果的とされており、歯科医師や歯科衛生士によって広く推奨されています。他の選択肢は、それぞれ異なる目的や対象者向けのブラッシング方法であり、歯周ポケット内の清掃にはバス法ほど効果的ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。バス法は、歯ブラシの毛先を歯と歯肉の境目(歯肉溝、歯周ポケットの入り口)に45度の角度で当て、軽い振動を加えることで、歯周ポケット内のプラークを効果的に除去できる方法です。歯肉への刺激も比較的少ないため、歯周病患者にも推奨されます。
- 2. スクラブ法は歯ブラシを歯面に強く押し当てて細かく往復運動させる方法で、主に歯面を磨くのに適していますが、歯周ポケット内への毛先の到達は限定的であり、歯周ポケットの清掃にはあまり効果的ではありません。歯肉を傷つけるリスクもあります。正しくは:スクラブ法は歯周ポケットではなく、主に歯の表面の汚れを落とすのに適しています。選びやすい理由:一般的な歯磨き方法として広く知られているため、効果的だと思われがちですが、歯周ポケット内の清掃には不向きです。混同注意:スクラブ法は、歯肉への刺激が強すぎることがあり、歯周ポケット内の清掃には適さない点。
- 3. ローリング法は、歯ブラシを歯肉から歯の先端に向けて回転させるように磨く方法で、主に歯肉のマッサージと歯面の清掃に適していますが、歯周ポケットの奥深くまで毛先が届きにくいため、歯周ポケット内の清掃には不向きです。正しくは:ローリング法は歯肉マッサージや歯面の清掃に適しており、歯周ポケットの深い部分には届きにくいです。選びやすい理由:歯肉への配慮があるため、歯周病と関連があるように感じるかもしれませんが、ポケット内清掃とは異なります。混同注意:ローリング法は歯肉マッサージを目的としたブラッシング法であるため、歯周ポケット内の清掃とは直接的な関連が薄い点。
- 4. フォーンズ法は、歯を閉じた状態で歯ブラシを大きく円を描くように動かす方法で、主に幼児や手先の不器用な人に適した、比較的簡単なブラッシング方法です。歯周ポケットの清掃には不向きであり、あくまで全体の汚れを大まかに除去する目的で用いられます。正しくは:フォーンズ法は主に子ども向けの簡易なブラッシング方法であり、歯周ポケットの清掃には専門的ではありません。選びやすい理由:広く知られたブラッシング法の一つですが、歯周ポケットのような専門的な清掃には向きません。混同注意:フォーンズ法は、ブラッシングの導入として用いられる方法であり、歯周ポケットの精密な清掃には適さない点。
国試ポイント
この問題は、各ブラッシング方法の目的と適用対象を正確に理解しているかを問うものです。特に歯周病のケアにおける重要なブラッシング方法であるバス法の知識が求められます。歯科衛生の基礎知識として頻出の論点です。
混同注意
各ブラッシング方法の名称と、その特徴・効果・適応症を混同しやすい。特に、歯周病患者への指導で用いられる方法(バス法、スクラビング法の一部)と、一般的な歯磨き法(ローリング法、フォーンズ法など)を区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合は、各ブラッシング法の詳細な手順や、特定の口腔内状況(例:矯正装置装着時、義歯装着時など)に応じた推奨ブラッシング法について問われる可能性があります。
関連知識
歯肉炎、歯周炎の病態、プラークコントロールの重要性、TBI(歯ブラシ指導)の基本。他のブラッシング法(スティルマン法、チャーターズ法など)との比較も重要です。