成人の睡眠で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
レム睡眠中には、脳は活動しているものの、骨格筋は運動抑制がかかり弛緩状態になります。これは「夢を見ている時に体が動かないようにする」という生理的な防御機構であり、睡眠の基本的な知識として重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。レム睡眠(急速眼球運動睡眠)中は、脳は覚醒時に近い活動を示しますが、身体は一時的に麻痺状態となり、骨格筋の活動は抑制され弛緩します。これは夢を見ている最中に体が動いてしまうのを防ぐための重要な生理的メカニズムです。
- 2. 喫煙に含まれるニコチンには覚醒作用があるため、就寝前の喫煙は交感神経を刺激し、心拍数を上げ、脳を覚醒させることで、かえって入眠を困難にし、睡眠の質を低下させます。正しくは:入眠前の喫煙は、ニコチンの覚醒作用により睡眠導入時間を長くし、睡眠の質を低下させます。選びやすい理由:気分転換やリラックス効果を求めて喫煙する人がいるため、一時的な感覚と混同しやすいかもしれません。混同注意:アルコール摂取による一時的な眠気と混同されることがありますが、アルコールも睡眠の質を低下させます。
- 3. ノンレム睡眠(非急速眼球運動睡眠)中は、身体活動が低下し、副交感神経が優位になるため、心拍数や呼吸数、体温が低下し、エネルギー代謝は抑制されます。これは身体の回復や休息に重要な期間です。正しくは:ノンレム睡眠中は、身体活動が低下しエネルギー代謝は抑制されます。選びやすい理由:睡眠中に身体が回復するというイメージから、代謝が活発になると誤解する可能性があります。混同注意:覚醒時の活発な代謝と混同したり、レム睡眠中の脳活動の活発さと混同したりすることがあります。
- 4. 成人の睡眠周期は約90〜120分ですが、これはノンレム睡眠とレム睡眠の両方を含んだサイクルです。一般的な睡眠周期は、まずノンレム睡眠が始まり、その後レム睡眠に移行し、このサイクルを繰り返します。特に、ノンレム睡眠の各ステージ(N1, N2, N3)はレム睡眠よりも長い時間を占めます。正しくは:睡眠周期は約90〜120分の間で、ノンレム睡眠とレム睡眠を交互に繰り返します。一般的には、まずノンレム睡眠が始まり、その後にレム睡眠が出現します。選びやすい理由:睡眠周期が90分という知識は正しいですが、レム睡眠とノンレム睡眠の時間の比率や、どちらが先にくるかという点で誤りがあります。具体的な時間配分を記憶していると惑わされにくいでしょう。混同注意:睡眠周期の全体的な長さと、個々の睡眠段階の持続時間や出現順序を混同しやすいです。
国試ポイント
成人における睡眠の各段階(レム睡眠、ノンレム睡眠)の生理学的特徴について、特に身体活動(骨格筋の状態)、代謝、睡眠周期の構成を正確に理解しているかを問う問題です。基本的な知識の正確性が求められます。
混同注意
レム睡眠とノンレム睡眠の生理学的特徴(脳活動、筋緊張、呼吸・循環動態、ホルモン分泌など)が混同されやすいです。特に、レム睡眠中の脳の活発さと骨格筋の弛緩という対照的な特徴がポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、各睡眠段階における脳波、ホルモン分泌、自律神経系の活動、および乳児や高齢者の睡眠の特徴の違いに注目して確認しましょう。
関連知識
睡眠の役割(身体の回復、脳の休息、記憶の整理など)、睡眠障害の種類(不眠症、睡眠時無呼吸症候群など)とその看護、睡眠導入剤の種類と作用・副作用。