胃がんのVirchow〈ウィルヒョウ〉転移が生じる部位はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
ウィルヒョウ転移とは、腹部臓器(特に胃がん)からリンパの流れに乗って、胸管を経由し、最終的に左鎖骨上窩のリンパ節に転移することです。このリンパ節の腫れは、遠隔転移の兆候として重要視されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 腋窩リンパ節は乳がんや悪性黒色腫などの転移部位としては知られていますが、胃がんのウィルヒョウ転移とは異なります。正しくは:乳がんなどの転移部位として認識する。選びやすい理由:リンパ節転移の代表的な部位であるため、迷う可能性があります。混同注意:乳がんや悪性黒色腫のリンパ節転移と混同しやすいです。
- 2. 鼠径リンパ節は下肢や外陰部、下腹部の臓器のがんの転移部位となることが多いですが、胃がんのウィルヒョウ転移の部位ではありません。正しくは:下肢や外陰部のがんの転移部位として認識する。選びやすい理由:こちらもリンパ節転移がよく見られる部位であるため、選択肢として考慮してしまうかもしれません。混同注意:下肢や外陰部のがんのリンパ節転移と混同しやすいです。
- 3. 右季肋部は肝臓や胆嚢などの臓器がある部位で、これらの臓器のがんが痛みや腫瘤を起こす可能性はありますが、ウィルヒョウ転移とは直接関係ありません。ウィルヒョウ転移はリンパ節転移の一種です。正しくは:肝臓や胆嚢の異常部位として認識する。選びやすい理由:胃がんの転移先として肝臓があるため、右季肋部に何らかの異常が出る可能性を想像してしまうかもしれません。混同注意:肝臓への転移とウィルヒョウ転移(リンパ節転移)を混同しやすいです。
- 4. 正解。ウィルヒョウ転移は、胃がんなど腹腔内のがんが、胸管を通じて左鎖骨上窩のリンパ節(特にVirchowリンパ節)に転移する現象を指します。このリンパ節の腫れは、腹部のがんの存在を示す重要な兆候となります。
国試ポイント
胃がんの転移経路の中でも特徴的なウィルヒョウ転移の部位と、それが示す病態を理解しているか問われています。特定の疾患に特有の転移部位の知識が重要です。
混同注意
胃がんの他の転移部位(肝転移、腹膜播種など)や、他の臓器がんの代表的なリンパ節転移部位(乳がんの腋窩リンパ節転移など)と混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の論点が出題された場合、他の臓器がんの代表的な転移部位(例:肺がんの脳転移、大腸がんの肝転移など)や、特異的な名称を持つ転移(例:シュニッツラー転移など)に関する知識が問われる可能性があります。また、転移先の臓器が示す症状と関連付けて出題されることも考えられます。
関連知識
シュニッツラー転移(ダグラス窩)、クルッケンバーグ腫瘍(卵巣転移)、腹膜播種、肝転移、肺転移など、胃がんの他の転移部位と経路について。また、リンパ節転移の概念とその意義。