帯状疱疹について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
帯状疱疹は、過去に感染した水痘(水ぼうそう)の原因ウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が、体内の神経節に潜伏し、免疫力の低下などをきっかけに再活性化することで発症する疾患です。したがって、水痘の既往があることが発症の前提となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 帯状疱疹は感覚神経だけでなく、まれに運動神経も侵し、麻痺を引き起こすことがあります。正しくは:運動神経麻痺が生じることがある。選びやすい理由:多くの場合、感覚神経症状が前面に出るため、運動麻痺は起こらないと思われがちです。混同注意:帯状疱疹後神経痛は感覚神経に起因するものであり、運動麻痺とは異なります。
- 2. 正解。帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)による再活性化によって発症します。このウイルスは、幼少期に水痘(水ぼうそう)として初感染を起こし、その後、神経節に潜伏します。正しくは:正しい選択肢のため修正不要です。混同注意:水痘と帯状疱疹は同じウイルスによって引き起こされますが、異なる病態です。
- 3. 帯状疱疹の症状が治まっても、水痘・帯状疱疹ウイルスが体内から完全に消滅することはありません。ウイルスは神経節に潜伏し続け、免疫力の低下などにより再び活性化する可能性があります。正しくは:ウイルスは症状が治まっても神経節に潜伏し続ける。選びやすい理由:症状の消失をもってウイルスも消滅すると誤解することがあります。混同注意:急性期のウイルス排出が減少しても、潜伏ウイルスは残ります。
- 4. 帯状疱疹の原因ウイルスは水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)であり、単純ヘルペスウイルスとは異なります。単純ヘルペスウイルスは口唇ヘルペスや性器ヘルペスの原因となります。正しくは:原因は水痘・帯状疱疹ウイルスの感染である。選びやすい理由:ヘルペスという共通の名称から、同じウイルスであると誤解することがあります。混同注意:単純ヘルペスウイルスと水痘・帯状疱疹ウイルスは、どちらもヘルペスウイルス科に属しますが、別の種類のウイルスです。
国試ポイント
帯状疱疹の原因ウイルスと発症機序に関する基本的な知識が問われています。特に、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)と単純ヘルペスウイルス(HSV)の区別、およびウイルスが潜伏感染することの理解が重要です。
混同注意
単純ヘルペスウイルス(口唇ヘルペスなど)と水痘・帯状疱疹ウイルスは、どちらも「ヘルペス」という名称がつくため混同しやすいですが、異なる疾患を引き起こす別のウイルスです。
次に同じ論点が出たら
帯状疱疹の治療(抗ウイルス薬)や、帯状疱疹ワクチンによる予防に関する知識も確認しましょう。
関連知識
水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)はヘルペスウイルス科に属し、初感染で水痘を引き起こし、その後神経節に潜伏します。免疫機能の低下(加齢、ストレス、疾患など)により再活性化し、神経に沿って皮膚症状(紅斑、水疱)と強い神経痛を伴う帯状疱疹を発症します。合併症として帯状疱疹後神経痛、運動麻痺、ラムゼイハント症候群などがあります。