歯周病について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
歯周疾患には歯肉炎と歯周炎があり、歯周炎では歯周ポケットが深くなり、歯根膜付着の喪失を伴って真性ポケットが形成されることが特徴です。真性ポケット内では歯石やプラークが溜まりやすく、さらに炎症が進行します。
選択肢ごとの解説
- 1. 歯周疾患の主な原因は細菌感染であり、特に歯周病原細菌によるプラークの蓄積が中心的です。ウイルス感染は主な原因ではありません。正しくは:主な原因は細菌感染(歯周病原細菌)であることが多い。選びやすい理由:感染症という点で、一般的な感染症の原因としてウイルスを連想しやすいため。混同注意:一般的なウイルス感染症の原因と歯周病の細菌感染原因。
- 2. 飲酒は歯周疾患の発症や進行に影響を及ぼすリスク因子ではありますが、直接的に発症させる原因因子ではありません。プラークが直接的な原因です。正しくは:発症へ直接的に影響する因子としてプラーク(歯周病原細菌)が挙げられる。選びやすい理由:飲酒が多くの疾患のリスク因子であるため、歯周疾患にも直接的に関与すると誤解しやすいため。混同注意:リスク因子と直接的な原因因子。
- 3. 正解。歯周炎は、歯根膜付着の喪失と歯槽骨の吸収を伴い、その結果として真性ポケットが形成される疾患です。真性ポケットは歯周炎の診断基準の一つです。選びやすい理由:歯周炎の病態生理を正確に理解している場合、この記述が正しいと判断できます。混同注意:歯肉炎における仮性ポケットと歯周炎における真性ポケットの違い。
- 4. 歯槽骨まで破壊が進行している状態は歯肉炎ではなく歯周炎です。歯肉炎は歯肉に限局した炎症で、歯槽骨の破壊はありません。正しくは:歯槽骨まで破壊が進行している状態は歯周炎である。選びやすい理由:歯肉の炎症と骨の破壊を混同しやすいため、歯周炎の病態を歯肉炎と誤解する可能性があるため。混同注意:歯肉炎と歯周炎の病態の定義。
国試ポイント
歯周疾患の分類(歯肉炎と歯周炎)、それぞれの病態生理学的特徴、特に歯周炎における真性ポケットの形成と歯周組織破壊の進行を理解することが重要です。
混同注意
歯肉炎と歯周炎の区別。歯肉炎は歯肉に限局した炎症で歯槽骨の破壊はないのに対し、歯周炎は歯槽骨の破壊を伴う不可逆性の炎症です。
次に同じ論点が出たら
歯周疾患に関する問題が出た場合、歯肉炎と歯周炎のどちらについて問われているのか、特に歯槽骨の破壊や歯根膜付着の喪失の有無を確認して判断します。
関連知識
歯周ポケットの種類(仮性ポケットと真性ポケット)、歯周炎の進行度分類、歯周疾患の原因(プラーク、宿主因子)、全身疾患との関連(糖尿病など)。