細菌感染による急性炎症で最初に反応する白血球はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
細菌感染による急性炎症の初期段階では、好中球が最も迅速に炎症部位へ動員され、貪食作用によって細菌を排除する中心的役割を担います。これは自然免疫の重要な応答であり、白血球の中でも特に好中球が「最初の反応者」として機能します。
選択肢ごとの解説
- 1. 単球はマクロファージに分化し、主に慢性炎症や組織修復に関与します。急性炎症の初期には好中球が中心です。正しくは:単球は主に慢性炎症や異物処理、組織修復に関わる白血球であり、急性炎症初期に最初に集まるわけではありません。選びやすい理由:マクロファージとして強力な貪食作用を持つため、感染防御に重要であるという点で誤解されやすいです。混同注意:好中球とマクロファージ(単球から分化)の役割の区別、特に時間軸での関与の違い。
- 2. 好酸球は主にアレルギー反応や寄生虫感染において重要な役割を果たします。細菌感染による急性炎症の初期反応を担うことは稀です。正しくは:好酸球は寄生虫感染やアレルギー反応に関与する白血球であり、細菌性急性炎症の初期対応ではありません。選びやすい理由:炎症反応全般に関わるという漠然とした知識から選んでしまう可能性があります。混同注意:他の白血球の機能との混同。特にアレルギーや寄生虫という特定の状況での役割と、一般的な細菌感染への反応の区別。
- 3. 正解。細菌感染による急性炎症では、好中球が血管外へ遊走し、炎症部位に最も早く大量に集まります。これらは強力な貪食作用で細菌を排除する、急性炎症の主役となる白血球です。
- 4. 好塩基球はヒスタミンなどを放出し、アレルギー反応や一部の免疫反応に関与しますが、細菌感染による急性炎症の初期に大量に集まる主要な白血球ではありません。正しくは:好塩基球は主にアレルギー反応や炎症反応の調節に関与し、細菌性急性炎症の初期に中心的な役割を果たす白血球ではありません。選びやすい理由:肥満細胞(マスト細胞)と似た機能を持つため、炎症全般に関与すると誤解されやすいです。混同注意:肥満細胞や他の顆粒球の役割との混同。特に急性炎症における好中球の突出した役割との比較。
- 5. リンパ球(T細胞、B細胞など)は主に特異的免疫反応(獲得免疫)を担い、ウイルス感染や慢性炎症において重要な役割を果たします。細菌感染による急性炎症の初期段階で最初に反応する白血球ではありません。正しくは:リンパ球は主に特異的免疫(獲得免疫)を担当し、細菌感染による急性炎症の初期段階よりも、長期的な免疫応答やウイルス感染に強く関与します。選びやすい理由:免疫系の中心的な細胞であるため、感染防御全般に関わるという認識から選びやすいです。混同注意:自然免疫を担う白血球(好中球など)と、獲得免疫を担う白血球(リンパ球)の役割と反応の時間軸の違い。
国試ポイント
看護師国家試験では、炎症反応における各白血球の役割と特徴、特に急性炎症と慢性炎症における主要細胞の違いについて理解しているかを問う問題が頻出します。どの白血球がどのような病態で、どのような時間軸で活動するかを正確に覚えることが重要です。
混同注意
各白血球の役割が混同されやすい。特に、急性炎症(好中球)と慢性炎症・組織修復(単球/マクロファージ)、アレルギー・寄生虫(好酸球、好塩基球)、ウイルス・特異免疫(リンパ球)という役割分担と、反応のタイムラインを正確に理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が問われた場合、各白血球の動員される「時間軸」と「主要な病態」をキーワードとして判断する。特に「急性期」「慢性期」「アレルギー」「ウイルス」「寄生虫」などの状況設定に着目する。
関連知識
白血球の種類と機能(好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の分類、分化、主要な機能、関連する疾患)、炎症の5徴候、炎症性サイトカイン、化学走性、貪食作用。