皮下注射で適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
皮下注射は、薬液を皮下組織に注入する方法です。皮下組織は血管や神経が少なく、薬液の吸収が比較的緩やかであるため、ワクチンやインスリンなどの注射に適しています。皮下脂肪が十分に厚い部位を選択することで、骨や筋肉への誤穿刺を防ぎ、薬液が確実に皮下組織に到達し、疼痛の軽減にもつながります。
選択肢ごとの解説
- 1. 注射部位の皮膚をピンと張る方法は、主に筋肉内注射や静脈注射で血管や筋肉を固定するために用いられます。皮下注射では皮膚をつまみ上げることで皮下組織を確保し、筋肉への誤穿刺を防ぎます。正しくは:注射部位の皮膚を軽くつまみ上げる。選びやすい理由:他の注射手技で皮膚を張ることがあるため、混同しやすいです。混同注意:筋肉内注射や静脈注射の手技。
- 2. 18Gから20Gの太い注射針は、主に筋肉内注射や薬剤の混注、採血などに用いられます。皮下注射では、一般的に25Gから27G程度の細い針を使用し、患者の疼痛を軽減します。正しくは:25Gから27G程度の細い注射針を使用する。選びやすい理由:注射針の太さに関する知識が不足している場合や、他の手技の針の太さと混同することがあります。混同注意:筋肉内注射や静脈注射、採血時の針の太さ。
- 3. 皮下注射の針の刺入角度は、一般的に20度から45度の範囲が適切とされています。45度から90度は、主に筋肉内注射の角度です。正しくは:針の刺入角度は20度から45度の範囲にする。選びやすい理由:注射の角度に関する一般的な知識と混同しやすいです。特に、筋肉内注射の角度と間違えやすいです。混同注意:筋肉内注射の刺入角度(90度)や皮内注射の刺入角度(10〜15度)。
- 4. 正解。皮下注射は皮下組織に注入するため、皮下脂肪の厚さが5 mm以上ある部位を選び、筋層への誤注入を防ぎます。選びやすい理由:医学的根拠に基づいた正しい選択肢であるため、正しく理解していれば選びやすいです。
国試ポイント
皮下注射の適切な手技と部位の選択に関する知識が問われています。特に、薬液の吸収効率、患者の安楽、合併症予防の観点から正しい方法を理解することが重要です。
混同注意
皮内注射、筋肉内注射、静脈内注射との手技や部位選択の違い。特に、針の長さ、太さ、刺入角度、注入量、吸収速度が異なります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、皮下注射の目的(薬液の吸収速度、安全性、患者の安楽)に合致する手技や部位選択であるかを判断の軸とします。
関連知識
皮下注射で投与される薬剤の種類(インスリン、ヘパリン、ワクチン、自己注射製剤など)、注射部位のローテーションの必要性、合併症(局所の痛み、発赤、硬結、血腫、感染)とその予防・対処法。また、患者教育の重要性。