成人の静脈血採血の穿刺部位で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
肘正中皮静脈は、肘関節の内側にある表在静脈であり、採血時に視認しやすく、触知も容易であるため、成人における静脈血採血の第一選択部位とされます。神経や動脈の損傷リスクが他の選択肢に比べて低く、安全性が高いです。
選択肢ごとの解説
- 1. 腋窩静脈は深部を走行しており、神経や動脈が近接しているため、採血穿刺部位としては通常選択されません。合併症のリスクが高いです。正しくは:深部にありリスクが高い選びやすい理由:上肢の血管であるため、採血部位として候補になりうると錯覚するかもしれない。混同注意:腋窩動脈や神経との混同。
- 2. 上腕静脈も上腕動脈と並走しており、比較的深部に位置します。神経損傷や動脈穿刺のリスクがあるため、一般的な採血部位としては推奨されません。正しくは:深部にあり動脈・神経損傷のリスクが高い選びやすい理由:上腕という位置から、採血部位として連想しやすいかもしれない。混同注意:上腕動脈との混同や、浅い血管と誤認する可能性。
- 3. 腕頭静脈は鎖骨下静脈と内頸静脈が合流してできる太い静脈で、体の深部に位置します。採血穿刺部位としては不適切であり、中心静脈カテーテル挿入などの際に用いられることがあります。正しくは:深部にあり採血には不適切選びやすい理由:「腕」という言葉から上肢の血管と連想するかもしれない。混同注意:表在静脈と深部静脈の区別がついていない。
- 4. 正解。肘正中皮静脈は肘窩部にある表在静脈であり、太く、直線で走行していることが多いため、成人からの静脈血採血において最も一般的に選択される適切な部位です。神経や動脈との距離も比較的保たれています。正しくは:肘窩の表在静脈で採血に適している選びやすい理由:正解肢であるため特に誤解を生む要素は少ない。混同注意:他の表在静脈との区別。
国試ポイント
静脈血採血における適切な穿刺部位とその理由を理解しているか。特に、表在静脈と深部静脈の区別、および合併症リスクの評価が問われています。
混同注意
上腕静脈や腋窩静脈は上肢の血管ですが、深部に位置し動脈や神経との近接があるため採血には不適切です。腕頭静脈はさらに深部にあり、採血には用いられません。
次に同じ論点が出たら
採血時の患者への説明内容や、採血後の止血方法について判断できるか。
関連知識
採血に適した他の表在静脈として、橈側皮静脈や尺側皮静脈があります。また、小児や高齢者、特定の疾患を持つ患者では、足背静脈や手背静脈が選択されることもあります。採血時の合併症として、神経損傷、動脈穿刺、内出血、血管迷走神経反射などがあります。