自動体外式除細動器〈AED〉を使用するときに、胸骨圧迫を中断するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
AEDが心電図解析を行う際、正確な解析のために体動や胸骨圧迫によるノイズがない状態が求められます。このため、AEDは音声ガイダンスで「体に触れないでください」と指示し、解析中は胸骨圧迫を中断する必要があります。解析後、必要であれば電気ショックが実施され、ショック後は速やかに胸骨圧迫を再開します。その他の操作時は、可能な限り胸骨圧迫を継続し、中断時間を最小限に抑えることが推奨されます。
選択肢ごとの解説
- 1. AEDの電源投入は、胸骨圧迫を中断する正当な理由にはなりません。可能な限り胸骨圧迫を継続し、中断時間を最小限に抑えることが重要です。正しくは:電源投入中も胸骨圧迫は継続する。選びやすい理由:AED操作の最初のステップなので、一度中断して準備を整える必要があると誤解する可能性がある。混同注意:他のAED操作と混同し、一律に胸骨圧迫を中断すると考えてしまう可能性がある。
- 2. 電極パッドの装着は、可能であれば胸骨圧迫を中断せずに実施することが推奨されます。迅速な装着と同時に圧迫を継続する工夫が求められます。正しくは:電極パッド装着中も胸骨圧迫は可能な限り継続する。選びやすい理由:パッド装着のために体位を整える必要があると感じ、中断すると考えてしまう可能性がある。混同注意:パッドを正確に貼るために動きを止める必要があると誤解する可能性がある。
- 3. 正解。心電図の解析中は、正確な判断のために患者の体動や胸骨圧迫によるアーチファクト(ノイズ)がない状態が必要です。そのため、この間は胸骨圧迫を中断しなければなりません。AEDは音声ガイダンスで「体に触れないでください」と指示します。選びやすい理由:AEDの指示に従うのは当然だが、他の選択肢も作業のために中断が必要に見えるため迷う。混同注意:ショック前後の判断と混同し、常に中断が必要と考えることがある。
- 4. 電気ショックが終了した直後には、直ちに胸骨圧迫を再開することが推奨されます。ショック後の心臓活動の安定には、引き続き胸骨圧迫による血流維持が不可欠です。正しくは:電気ショック直後から胸骨圧迫を再開する。選びやすい理由:ショック後の患者の状態確認や、AEDの次の指示を待つために一時中断すると考えてしまう可能性がある。混同注意:ショックの効果を評価するために観察時間が必要と誤解する可能性がある。
国試ポイント
AEDの使用手順と、胸骨圧迫の中断が許容される状況およびその理由を理解しているかが問われます。特に、胸骨圧迫の中断を最小限に抑えるという原則と、心電図解析時の例外を明確に区別することが重要です。
混同注意
AED操作の各ステップで中断が必要か否かの判断。特に、パッド貼付時やショック直後の行動は迷いやすい。
次に同じ論点が出たら
心停止患者を発見した際の初期対応、AEDの装着部位、胸骨圧迫の質を高めるための注意点。
関連知識
BLS(一次救命処置)ガイドライン、胸骨圧迫の重要性、AEDの目的と機能。