不安定狭心症の成人患者に対する退院指導で、胸痛発作時に用いる硝酸薬の説明で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
硝酸薬は血管拡張作用により血圧を低下させるため、服用後に急に立ち上がると起立性低血圧によるめまいや失神を起こす可能性があります。患者には服用後、しばらく座るか横になるなど安静にするよう指導することが適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 硝酸薬(ニトログリセリン舌下錠など)は湿気や光、熱に弱いため、遮光・防湿が可能な瓶に入れ、室温で保管するのが一般的です。冷蔵庫での保管は、結露による品質劣化のリスクがあります。正しくは:「薬剤は直射日光を避け、室温で保管してください」選びやすい理由:他の薬剤の中には冷蔵保存が必要なものもあるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:他の薬剤の保管方法と混同する可能性があります。
- 2. 硝酸薬(ニトログリセリン舌下錠)は、通常、服用後1〜3分で効果が出始め、5分程度で最大の効果を発揮します。15分は効果発現までの時間として長すぎます。正しくは:「服用後、数分で薬効が現れます」選びやすい理由:他の内服薬では効果発現に時間がかかるものも多いため、15分という時間設定が妥当に見えることがあります。混同注意:他の薬の効果発現時間と混同する可能性があります。
- 3. ニトログリセリン舌下錠は舌下で速やかに溶けるように作られており、噛み砕いて服用すると吸収が悪くなったり、効果が不安定になったりする可能性があります。指示された方法(舌下)で服用することが重要です。正しくは:「薬剤は噛まずに、舌の下に入れて溶かしてください」選びやすい理由:早く効果を得たいという心理から、噛み砕くことで効果が早まるのではないかと誤解することがあります。混同注意:錠剤を噛み砕く一般的なイメージと混同する可能性があります。
- 4. 正解。硝酸薬は血管拡張作用により血圧を低下させるため、急に立ち上がると起立性低血圧を引き起こし、めまいや失神のリスクがあります。そのため、服用後は座るか横になるなど、安静にすることが推奨されます。
国試ポイント
不安定狭心症患者への硝酸薬(ニトログリセリン舌下錠)の適切な使用方法と注意点に関する知識が問われています。特に、効果発現時間、保管方法、服用方法、副作用(起立性低血圧)への対処は重要なポイントです。
混同注意
硝酸薬の保管方法(冷所保存と室温保存)、効果発現時間(数分と15分)、服用方法(舌下と噛み砕き)に関して、類似の医薬品や一般的な服用知識と混同しやすい点があります。
次に同じ論点が出たら
患者が指示された通りに硝酸薬を使用できているか、また副作用を理解しているかを確認するため、定期的な指導と評価が必要です。
関連知識
硝酸薬の作用機序(血管拡張)、代表的な副作用(頭痛、潮紅、動悸、起立性低血圧)、服用のタイミング(胸痛発作時、予期される労作前)、服用回数・間隔の制限(例:5分おきに3回まで)、救急搬送の目安(3回服用しても効果がない場合)。