毒薬の保管方法を規定している法律はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
医薬品医療機器等法は、医薬品全般の製造、販売、使用、保管などについて規定する包括的な法律です。毒薬は医薬品の一種であるため、その保管方法もこの法律によって厳しく定められています。具体的には、薬局等構造設備規則により、毒薬は他の医薬品と区別し、鍵をかけた堅固な設備に保管することが義務付けられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 薬剤師法は、薬剤師の資格や業務について定めていますが、毒薬の保管方法に関する具体的な規定は含んでいません。正しくは:薬剤師法は薬剤師の免許や業務、薬局の管理等について定めています。選びやすい理由:医薬品に関わる法律なので、関連性があるように感じられるかもしれません。混同注意:医薬品全般の管理に関する法律と混同しやすいですが、薬剤師の職務に関する法規です。
- 2. 毒物及び劇物取締法は、毒物や劇物の製造、販売、取扱方法などを規定していますが、毒薬の保管方法について直接的に定めているのは医薬品医療機器等法です。毒物劇物取締法は毒物劇物の容器や表示、譲渡時の情報提供、施錠管理などを規定していますが、医薬品としての毒薬の保管はより上位の医薬品医療機器等法に準じます。正しくは:毒物及び劇物取締法は、毒物・劇物全般の規制を行う法律であり、医薬品としての毒薬の保管は『医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律』が優先されます。選びやすい理由:「毒薬」という言葉から直接的にこの法律が連想されやすいため、正解だと誤解されやすいです。混同注意:毒物と毒薬の違い、およびそれぞれの規制法規について混同しやすいです。毒薬は医薬品としての分類であり、医薬品医療機器等法によって規制されます。
- 3. 麻薬及び向精神薬取締法は、麻薬、向精神薬、大麻などの製造、輸入、輸出、譲渡、所持などについて規定していますが、毒薬の保管方法については対象外です。正しくは:麻薬及び向精神薬取締法は、麻薬や向精神薬といった特殊な医薬品の管理を目的とした法律です。選びやすい理由:「取締法」という名称から、薬物の厳重な管理に関する法律だと連想され、毒薬もその範疇に含まれると考えるかもしれません。混同注意:薬物管理に関する法規として一括りに考えがちですが、麻薬・向精神薬と毒薬は異なる分類であり、それぞれの法律で規制されます。
- 4. 正解。医薬品医療機器等法(旧薬事法)は、医薬品全般の品質、有効性、安全性に関する事項を規定しており、毒薬の保管方法についてもこの法律に基づいて定められています。具体的には、毒薬は鍵をかけた設備に保管することなどが義務付けられています。
国試ポイント
医薬品の分類とその規制に関する法律に関する知識を問う問題です。特に「毒薬」がどの法律の管轄下にあるかを正確に理解しているかが重要です。「毒物及び劇物取締法」との混同を誘う引っ掛けが定番です。
混同注意
「毒物及び劇物取締法」と混同しやすい。毒物及び劇物取締法は、毒物・劇物全般(医薬品に限らない)の規制を行うが、医薬品としての毒薬の保管は医薬品医療機器等法が適用される。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、麻薬や向精神薬、覚せい剤など、特定の医薬品や薬物に対する個別の法律の管轄範囲と、医薬品医療機器等法との関係性を問う問題が出ると考えられます。また、医薬品の販売・譲渡に関する規制や、薬剤師の役割についても注意が必要です。
関連知識
医薬品医療機器等法:医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品の品質・有効性・安全性の確保について規定。薬事法が改正され、2014年11月25日に施行。毒薬は医薬品の区分の一つで、経口投与量が少なくても致死量に達する可能性のある劇性の強い薬剤。麻薬、向精神薬、覚せい剤、大麻なども特定の法律で厳しく規制されている医薬品・薬物である。