穿刺と穿刺部位の組合せで適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
腹腔穿刺では、腹水貯留がある場合、穿刺による合併症(血管損傷、腸管穿孔など)のリスクを避けるために、血管走行が比較的少なく、腹壁が薄い腹直筋外側の側腹部(例:ヘッセルバッハ三角付近)が適切な部位として選択されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 胸骨柄は主に骨髄穿刺の際に用いられる部位であり、胸腔穿刺の部位としては不適切です。胸腔穿刺は通常、肋間から行われます。正しくは:胸腔穿刺の部位は、通常、第7~9肋間の腋窩線上などが適切です。選びやすい理由:穿刺部位であることには変わりないので、安易に選んでしまう可能性があります。混同注意:骨髄穿刺の部位と混同しやすいです。
- 2. 第3・4腰椎間は主に腰椎穿刺(脊髄腔穿刺)の際に用いられる部位であり、骨髄穿刺の部位としては不適切です。正しくは:骨髄穿刺は、胸骨柄や後上腸骨棘などが適切な部位です。選びやすい理由:どちらも体幹の穿刺部位であり、穿刺という言葉から誤解しやすいです。混同注意:腰椎穿刺の部位と混同しやすいです。
- 3. 正解。腹腔穿刺では、血管や神経、臓器の損傷リスクを避けるため、腹直筋の外側で腹壁が薄く、腹水が貯留しやすい側腹部が一般的に選択されます。これは、穿刺による合併症を最小限に抑えるための適切な部位です。
- 4. 上前腸骨棘は、主に骨髄穿刺の際などに用いられる部位であり、腰椎穿刺の部位としては不適切です。正しくは:腰椎穿刺の適切な部位は、通常、第3・4腰椎間または第4・5腰椎間です。選びやすい理由:穿刺部位であることには変わりないので、勘違いしやすいです。混同注意:骨髄穿刺の部位と混同しやすいです。
国試ポイント
穿刺処置の目的と、それぞれの処置に応じた適切な解剖学的穿刺部位を正確に理解しているかが問われる問題です。血管や臓器損傷のリスクを考慮した安全な穿刺手技の知識が重要となります。
混同注意
各種穿刺(胸腔穿刺、骨髄穿刺、腹腔穿刺、腰椎穿刺など)の目的と部位が混同されやすいです。特に骨髄穿刺と腰椎穿刺の部位は選択肢によく登場し、ひっかけとして用いられやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、他の主要な穿刺(例:中心静脈穿刺、動脈血穿刺、関節穿刺など)の部位や、それぞれの穿刺における体位、合併症について問われる可能性があるため、幅広い知識の整理が必要です。
関連知識
各種穿刺の適応、禁忌、合併症、必要物品、体位、看護師の役割、合併症予防のための観察項目なども合わせて学習すると良いでしょう。特に、穿刺部位の解剖学的知識は必須です。