クリティカル・シンキングで適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
クリティカル・シンキング(批判的思考)とは、情報や課題に対して、表面的な情報に惑わされず、客観的な根拠や証拠に基づいて深く考察し、論理的に判断を下す思考プロセスです。単に否定的に捉えることでも、主観や直感に頼ることでもありません。
選択肢ごとの解説
- 1. クリティカル・シンキングは単に否定的に物事を捉えることではなく、多角的に、かつ客観的に評価する思考プロセスです。批判的思考は否定的な感情や先入観に基づかず、事実や根拠に基づいて行われます。正しくは:事象を多角的に、客観的に捉える。選びやすい理由:「批判的」という言葉から「否定」を連想しがちだが、これは誤解である。混同注意:批判的思考は否定思考と混同されやすいが、批判的思考は建設的な思考である。
- 2. 正解。クリティカル・シンキングの核心は、情報や判断の際に、その根拠や証拠の妥当性を厳密に吟味することにあります。これにより、客観的で論理的な結論を導き出すことができます。正しくは:この選択肢は正しい。混同注意:論理的思考や科学的思考と密接に関連している。
- 3. クリティカル・シンキングは、主観的な感情や意見ではなく、客観的な事実やデータに基づいて判断しようとする思考様式です。主観的な情報は、思考を偏らせる可能性があります。正しくは:客観的な情報を重視する。選びやすい理由:看護においては患者の主観的情報も重要だが、クリティカル・シンキングはその情報をどう客観的に評価するかを問う。混同注意:主観的情報が全く不要なわけではなく、それをどのように客観的に分析するかがクリティカル・シンキングの役割である。
- 4. クリティカル・シンキングは、直感的な判断ではなく、情報を分析し、論理的な推論を経て結論に至るプロセスを重視します。直感は経験に基づく場合もありますが、誤りを含む可能性も否定できません。正しくは:状況を分析し、論理的に判断する。選びやすい理由:緊急時などでは直感的な判断も必要になることがあるが、クリティカル・シンキングはより深い思考を指す。混同注意:直感は迅速な判断に役立つが、クリティカル・シンキングは正確な判断に役立つ。
国試ポイント
看護師国家試験では、看護実践における倫理的判断や問題解決能力に関連して、クリティカル・シンキングの概念が問われることがあります。根拠に基づいた看護(EBN)の考え方と関連付けて理解することが重要です。
混同注意
クリティカル・シンキングは、単なる「批判」や「否定」と混同されがちですが、その本質は「論理的で客観的な思考」です。また、直感や主観的判断とは対極にある考え方であることを理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
クリティカル・シンキングを実践する上で、情報の信頼性をどのように評価するか、異なる視点や意見をどのように統合するか。
関連知識
EBN(根拠に基づいた看護)、問題解決プロセス、論理的思考、倫理的判断、情報リテラシー。