循環式浴槽の水質汚染で発症するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
レジオネラ菌は、循環式浴槽の温度(25~45℃)と滞留水という環境で増殖しやすく、湯水の飛沫(エアロゾル)を介して肺に吸入されることでレジオネラ肺炎を引き起こします。そのため、循環式浴槽の水質管理はレジオネラ症予防において非常に重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. コレラ菌は経口摂取により感染しますが、循環式浴槽の水質汚染が直接的な感染源となることは稀です。通常は飲用水や食品が主な感染経路となります。正しくは:主に汚染された飲食物を介して感染します。選びやすい理由:水に関連する感染症のため、選択肢として考えるかもしれませんが、感染経路が異なります。混同注意:赤痢や腸チフスなどの他の水系感染症と混同しやすいですが、浴槽水は一般的な感染経路ではありません。
- 2. A型肝炎ウイルスも経口感染ですが、主に汚染された食品や水、または糞口感染によって広がります。循環式浴槽が主要な感染源となることは一般的ではありません。正しくは:主に汚染された飲食物や糞口経路を介して感染します。選びやすい理由:水系感染症のイメージがあるため、浴槽水に関連すると思うかもしれませんが、主な感染経路ではありません。混同注意:他の肝炎ウイルス(B型、C型など)と混同しがちですが、A型肝炎は糞口感染です。
- 3. 正解。レジオネラ菌は、循環式浴槽、冷却塔、加湿器などの人工的な水環境で増殖し、エアロゾル(微細な水滴)を介して吸入されることでレジオネラ肺炎を発症します。循環式浴槽はレジオネラ菌の主要な感染源の一つとして知られています。正しくは:正しい。レジオネラ菌は循環式浴槽や冷却塔などの水環境で増殖し、エアロゾルを介して感染します。選びやすい理由:感染経路が明確なため、迷うことは少ないでしょう。混同注意:他の肺炎の原因菌と混同することもありますが、水環境との関連が特徴です。
- 4. 後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因ウイルスであるHIVは、主に血液、精液、膣分泌液、母乳を介して感染します。循環式浴槽の水質汚染から感染することはありません。正しくは:主に血液や体液を介して感染します。選びやすい理由:感染症であるため一見関連するように見えますが、感染経路が全く異なります。混同注意:性感染症や血液感染症と混同しがちですが、浴槽水とは無関係です。
国試ポイント
循環式浴槽や冷却塔など人工の水環境を介して感染する病原体とその疾患を理解しているかが問われます。特にレジオネラ菌とレジオネラ肺炎の関連性は頻出事項です。
混同注意
水に関連する感染症(コレラ、A型肝炎など)が選択肢に含まれることがあり、それぞれの感染経路の違いを明確に理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
レジオネラ症の症状、診断、治療、予防対策について詳細に説明できるか。
関連知識
レジオネラ症には、肺炎型のレジオネラ肺炎と、インフルエンザ様症状を呈するポンティアック熱があります。予防のためには、浴槽水の消毒(塩素消毒など)、定期的な清掃、水温管理などが重要です。