患者の洗髪の介助方法で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
患者の洗髪の介助において、頭皮への刺激を最小限に抑えつつ清潔を保つためには、指の腹を使用して優しく洗うことが基本です。これにより、頭皮を傷つけることなく、効果的に汚れを除去できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 洗髪の湯温が30℃では低すぎて、患者が寒さを感じたり、頭皮の皮脂が十分に落ちなかったりする可能性があります。快適さと清浄度を保つためには、一般的に38〜40℃程度の湯温が適切とされています。正しくは:38~40℃程度の湯を使用する。選びやすい理由:低すぎると感じつつも、熱すぎないようにという配慮から選んでしまうかもしれない。混同注意:適切な湯温がどのくらいか曖昧だと、低い温度を選んでしまうことがある。
- 2. 脱脂綿は水を吸収しやすく、耳の中で膨張したり、逆に水分を耳管内に引き込んだりする可能性があり、耳の衛生を保つ上で適切ではありません。耳に水が入るのを防ぐには、耳浴用のキャップや、耳の形にフィットする防水性の耳栓を使用するのが適切です。正しくは:耳浴用キャップや防水性の耳栓を使用する。選びやすい理由:耳に水が入るのを防ぐという目的は理解できるため、安易な方法として選択肢に入れてしまうかもしれない。混同注意:耳栓の素材や種類に関する知識が不足していると、脱脂綿を選んでしまうことがある。
- 3. 正解。指の腹を使って頭皮を洗うことで、爪で頭皮を傷つけることなく、優しくかつ効果的に汚れを落とすことができます。これは頭皮の健康を保つ上で非常に重要です。正しくは:この選択肢は適切なので修正不要です。選びやすい理由:特別なテクニックが必要と考える場合があるが、基本に忠実な方法である。混同注意:爪を立てて洗うのが気持ち良いと感じる人もいるため、誤解されやすい。
- 4. 強い振動や摩擦は、頭皮に過度な刺激を与え、炎症や損傷を引き起こす可能性があります。特に高齢者や皮膚の弱い患者では、頭皮トラブルの原因となるため避けるべきです。洗髪は優しく行うことが基本です。正しくは:頭皮を優しくマッサージするように洗う。選びやすい理由:頭皮の血行促進や汚れをしっかり落とすために良いと誤解してしまうかもしれない。混同注意:マッサージと強い振動を混同してしまうことがある。
国試ポイント
患者の身体介助における基本的な看護技術と安全への配慮が問われています。特に、皮膚の保護と快適性の確保が重要です。
混同注意
洗髪時の湯温や耳栓の適切な素材、洗浄方法における力の加減など、それぞれの選択肢が示す具体的な行為の適切性を正確に判断する知識が求められます。特に、一般的な習慣と看護ケアの適切な方法との違いを理解しているかが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後、他の身体介助(例えば、口腔ケア、入浴介助)の適切な方法についても学習し、患者の状態に応じた個別的なケア計画を立てられるようにすること。
関連知識
洗髪の目的(清潔保持、爽快感、血行促進、観察)、合併症(体位性低血圧、寒冷、外傷、耳内への水の侵入)、禁忌(外傷、高熱、ショック、心疾患、体位変換不可)。