造影CTの際に最も注意が必要なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
気管支喘息の既往がある患者は、造影剤に対するアレルギー反応(アナフィラキシーショックを含む)を起こすリスクが他の患者に比べて高いとされています。そのため、造影CTを実施する際には、特に注意深く問診を行い、必要に応じてアレルギー検査や前投薬の検討、あるいは代替検査の選択が必要となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 閉所恐怖症の患者はCT検査自体に不安を感じやすいですが、造影剤の使用とは直接関係ありません。精神的なサポートや鎮静が必要となる場合があります。正しくは:閉所空間に不安を感じる患者への配慮は必要だが、造影剤による副作用のリスクとは異なる。選びやすい理由:閉所恐怖はCT検査全般で考慮すべき事項であるため、一見正しいように思える。混同注意:造影CTはCT検査の一種であるため、CT検査全般のリスクと造影剤のリスクが混同されやすい。
- 2. 正解。気管支喘息の既往がある患者は、造影剤に対するアレルギー反応(特に気管支攣縮など)を起こすリスクが高いとされています。造影剤使用前にアレルギーの有無を詳細に確認し、必要に応じて前処置や代替検査を検討する必要があります。正しくは:造影剤アレルギーのリスクが高いため、最も注意が必要な患者である。選びやすい理由:喘息はアレルギー体質を示す一つの指標であり、造影剤アレルギーのリスクと関連が深い。混同注意:他の疾患との関連性が判断しにくい場合があるが、喘息は特に造影剤アレルギーとの関連が強い。
- 3. ペースメーカーを装着している患者の場合、MRI検査では注意が必要ですが、造影剤を用いるCT検査においては、ペースメーカー自体に影響を与えるリスクは低いとされています。正しくは:ペースメーカーはMRI検査での注意点であり、CT検査、特に造影剤使用との直接的なリスクは低い。選びやすい理由:ペースメーカー装着者は医療機器を体内に持っているため、何らかのリスクがあるように思われがち。混同注意:MRIとCTの検査特性が混同されやすい。MRIは磁場を利用するためペースメーカーに影響を与えるが、CTはX線を利用するため直接的な影響は少ない。
- 4. 上部消化管造影検査(バリウム検査など)後の腹痛は、バリウムの停滞や腸閉塞のリスクを示唆するもので、ヨード造影剤を用いたCT検査のアレルギー反応とは直接関連がありません。ただし、消化器系の既往歴として把握は必要です。正しくは:上部消化管造影検査後の腹痛は、ヨード造影剤によるアレルギー反応とは異なるメカニズムである。選びやすい理由:「造影検査後の腹痛」という言葉から、何らかの造影剤による有害事象があったと誤解しやすい。混同注意:異なる種類の造影剤(バリウムとヨード)および異なる検査後の合併症が混同されやすい。
国試ポイント
造影剤を用いる検査における禁忌や特に注意が必要な状態を理解しているかが問われています。特にアレルギー体質や既往歴と造影剤の関連性は重要です。
混同注意
CT検査全般で注意すべき点(閉所恐怖症など)と、造影剤を使用する際に特有の注意点(アレルギー歴など)を区別できるかがポイントとなります。また、異なる検査法(MRIとCT、バリウム造影とヨード造影)におけるリスクの違いを正確に理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
造影剤の選択、投与量、投与速度の調整、緊急時の対応準備、患者への説明と同意(インフォームド・コンセント)の取得が適切に行われているか。
関連知識
ヨード造影剤の副作用には、吐き気、発疹、かゆみなどの軽度なものから、気管支攣縮、血圧低下、意識障害などの重篤なアナフィラキシー反応まであります。腎機能障害、甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫などの患者も注意が必要です。