膀胱癌について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
膀胱癌の診断において、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)は単に病変を採取するだけでなく、病理組織学的な診断(組織型、悪性度)と同時に深達度診断を行い、その情報に基づいて治療方針(追加の膀胱内注入療法、再TURBT、膀胱全摘術など)を決定する上で極めて重要な役割を果たします。
選択肢ごとの解説
- 1. 膀胱癌は男性に多く、男女比は約3~4:1とされています。正しくは:男性に多い。選びやすい理由:特定のがんは性差があるため、この情報が正しいと思い込む可能性があります。混同注意:子宮頸がんや乳がんなど、女性に多いがん種と混同するかもしれません。
- 2. 膀胱癌の90%以上は尿路上皮癌(移行上皮癌)であり、腺癌は非常に稀です。正しくは:尿路上皮癌が多い。選びやすい理由:膀胱癌の組織型について詳細な知識がない場合、いずれかの種類が多いという記述に惑わされる可能性があります。混同注意:他の臓器のがんの組織型比率と混同したり、まれな組織型が印象に残っている場合に誤解する可能性があります。
- 3. 正解。経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)は、診断と同時に病期診断(深達度、組織型、悪性度など)を行い、その結果に基づいてその後の治療方針(追加治療の必要性など)を決定するための重要な手技です。正しくは:正しい選択肢です。選びやすい理由:生検が診断のみの目的と誤解することがあるかもしれませんが、膀胱癌においては治療方針決定に不可欠な手技です。混同注意:生検と最終的な根治術との区別が不明確な場合、この選択肢が正しいか判断に迷うかもしれません。
- 4. 表在性膀胱癌(筋層非浸潤性膀胱癌)に対しては、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)が第一選択であり、通常は膀胱全摘除術は行われません。膀胱全摘除術は、筋層浸潤性膀胱癌や高悪性度の再発・多発性表在癌に対して検討されます。正しくは:表在性のがんに対しては通常、経尿道的膀胱腫瘍切除術が行われる。選びやすい理由:がんの根治治療として「切除」という言葉に強く反応し、より広範囲な切除が良いと誤解する可能性があります。混同注意:表在性と浸潤性の概念が曖昧な場合、または初期治療と進行治療の区別が不明確な場合に誤解する可能性があります。
国試ポイント
膀胱癌の診断・治療における経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)の重要性と、その目的(診断と病期決定、および治療方針の決定)について正しく理解しているか。
混同注意
膀胱癌の性差、主な組織型、表在癌と浸潤癌の治療法の違いについて正確な知識がないと、他の選択肢と混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
TURBTの結果に基づき、どのような治療選択肢が考えられるか、それぞれの治療法の適応と限界について説明できるか。
関連知識
膀胱癌の病期分類(TNM分類)、高悪性度と低悪性度、筋層浸潤性膀胱癌と非浸潤性膀胱癌の治療戦略の違い、BCG膀胱内注入療法などの追加治療。