幼児の心肺蘇生における胸骨圧迫の方法で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
幼児の心肺蘇生における胸骨圧迫は、胸骨の下半分、具体的には両乳頭を結ぶ線のやや下方の胸骨中央部を圧迫します。これは心臓を効果的に圧迫し、全身への血液循環を維持するために最も適切な位置です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。幼児の胸骨圧迫では、胸骨の下半分(乳頭線よりやや下)の中央部を圧迫します。これにより心臓を効果的に圧迫し、血流を確保できます。
- 2. 幼児の胸骨圧迫は、一般的に片手の手掌基部(手の付け根部分)を用いるか、または指2本(示指と中指)を用いる場合もありますが、問題文の『示指と中指とで行う』は新生児や乳児に適用されることが多い方法です。幼児では、より広い範囲に圧を分散させ、適切な深さを確保するために片手の手掌基部が推奨されます。正しくは:幼児の場合、片手の手掌基部を用いるのが適切です。
- 3. 胸骨圧迫の速さは、乳児から成人まで共通して1分間に100~120回が推奨されています。60回では循環維持に必要な血流量を確保できません。正しくは:1分間に100~120回の速さで行うのが適切です。選びやすい理由:胸骨圧迫の回数は意識に残りやすい数字なので、間違った数字でも選びやすいです。混同注意:過去の古いプロトコルや、他の蘇生手技の頻度と混同しやすいです。
- 4. 幼児の心肺蘇生では、救助者が1人の場合は胸骨圧迫30回と人工呼吸2回、2人以上の場合は胸骨圧迫15回と人工呼吸2回を繰り返します。人工呼吸1回につき胸骨圧迫3回ではありません。
国試ポイント
乳児、幼児、成人と、年齢区分ごとの心肺蘇生法(特に胸骨圧迫の位置、方法、速さ、人工呼吸との比率)の正確な知識が問われています。それぞれの年齢層に応じた手技の違いを理解しているかがポイントです。
混同注意
乳児の胸骨圧迫(指2本)と幼児の胸骨圧迫(片手の手掌基部)の具体的な方法や、成人との違い、また胸骨圧迫の頻度や人工呼吸との比率について、各年齢層での相違点が混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、胸骨圧迫の『部位』『方法(使用する手の部分)』『深さ』『頻度』『人工呼吸との比率』の5つの要素を、乳児・幼児・成人それぞれの区分で正しく区別できるかを確認します。
関連知識
・乳児の胸骨圧迫は指2本、幼児は片手の手掌基部、成人は両手の手掌基部を用いるのが一般的である。 ・胸骨圧迫の深さは、幼児で胸郭の約1/3(約5cm)を目安とする。 ・胸骨圧迫の頻度は、全年齢区分で100~120回/分。 ・胸骨圧迫と人工呼吸の比率は、単独救助者の場合30:2(全年齢区分)。医療従事者2人以上の場合、乳児・幼児では15:2となる。 ・胸骨圧迫の中断は最小限にする。 ・完全な胸郭の戻りを促す。