看護過程において評価する項目はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
看護過程における評価の目的は、立案された看護計画が患者にとって有効であったか、設定した看護目標がどの程度達成されたかを判断することです。これにより、看護計画の継続、修正、または終了を決定します。したがって、看護目標の達成状況が直接的な評価項目となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 看護技術の熟練度は、看護師自身のスキルに関するものであり、看護過程において患者の反応や目標達成度を評価する項目とは異なります。看護過程の評価は、計画されたケアが患者に与えた影響に焦点を当てます。正しくは:患者の反応や目標達成度選びやすい理由:看護の質に関わる要素なので、一見評価の対象に思えるかもしれない。しかし、看護過程の評価は患者の結果が中心。混同注意:看護技術の習得度は看護師個人の能力評価であり、看護過程の評価(患者のアウトカム評価)とは目的が異なる。
- 2. 看護教育の利用状況は、看護師の学習活動に関するものであり、看護過程におけるケアの効果を評価する項目ではありません。看護過程の評価は、患者の状態変化や目標達成に焦点を置きます。正しくは:患者の状態変化や目標達成選びやすい理由:継続教育は看護の質に繋がるため、間接的には関連するように思えるかもしれない。混同注意:看護教育の活用度は看護師の自己研鑽に関わる部分であり、患者への看護ケアの評価とは直接結びつかない。
- 3. 看護記録の完全性は、記録の正確さや網羅性を評価するものであり、看護過程におけるケアの成果そのものを評価する項目ではありません。記録は評価のための情報源ですが、記録自体の完成度が評価項目ではありません。正しくは:ケアの成果そのもの選びやすい理由:記録が完璧であれば適切な評価に繋がる、という連想から選んでしまうかもしれない。混同注意:看護記録は看護過程を記録する手段であり、その完成度はプロセスの質を示すが、評価の最終目標は患者のアウトカムである。
- 4. 正解。看護過程の評価段階では、設定した看護目標がどの程度達成されたかを具体的に判断することが最も重要な項目です。目標達成度を評価することで、今後のケア計画の継続、修正、または中止の要否を決定します。選びやすい理由:他に魅力的な選択肢がないため、選びやすい。混同注意:目標は患者の状態改善を目指して設定されるため、その達成度は看護ケアの効果を直接的に示す指標となる。
国試ポイント
看護過程の各段階(アセスメント、看護診断、目標設定、計画立案、実施、評価)における主要な活動と目的を正確に理解しているかが問われています。特に評価段階では、目標達成度が中心的な指標であることを押さえる必要があります。
混同注意
他の選択肢は看護の質やプロセスに関連するものの、直接的に患者への看護ケアの『効果』を評価する項目ではありません。選択肢1, 2は看護師個人の能力や学習、選択肢3は記録の質であり、これらは看護過程のアウトカム評価とは異なります。
次に同じ論点が出たら
目標が達成されなかった場合、その原因をアセスメント段階に戻って再検討し、看護診断、目標、計画を修正していくという、看護過程の循環性について考察できるか。
関連知識
看護過程の各段階の相互関係、特に目標設定と評価の関連性について理解を深めることが重要です。SMART原則に基づく目標設定(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)も関連知識として役立ちます。